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泳ぎすぎた夜
2018年4月14日公開

泳ぎすぎた夜

LA NUIT OU J'AI NAGE

792018年4月14日公開

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3.0

一口寸評

日仏の新鋭監督が手を携えて作った一本。二人の既作品はいずれも未見。 舞台は雪に埋もれた冬の弘前。 ある未明、父が仕事に出掛ける音に目を覚まし、6歳の男の子(古川鳳羅)は眠れなくなり一枚の絵を描く。 彼はその絵を父親に見せたくて、学校をさぼり電車に乗り、父が働く魚市場を目指すが…。 言葉が雪に吸収されてしまったように、この映画には一切台詞がない。 自分も北国育ちゆえ幼い頃の記憶が重なった。 共演する父母も姉も実際の家族だという、初演技の子役の表情がとてもナチュラルで。 ドキュメンタリーともフィクションともつかぬ愛らしい冒険譚だ。 評価は低くしたが、ピュアな透明感が町おこし映画(ではないけれど)の域を超えていて、凍えそうな冬の光景とは逆に心がほっこりする小品であった。

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