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ジオストーム (2017)

GEOSTORM

監督
ディーン・デヴリン
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3.69 / 評価:2,667件

解説

天候をコントロールする気象宇宙ステーションが暴走するさまを描いたディザスターアクション。未曾有の災害が同時多発的に起きる地球壊滅災害“ジオストーム”の発生を防ぐために奔走する主人公を、『300 <スリーハンドレッド>』などのジェラルド・バトラーが熱演する。その弟に『ハイネケン誘拐の代償』などのジム・スタージェスがふんするほか、エド・ハリス、アンディ・ガルシアらが共演。『インデペンデンス・デイ』シリーズなど携わったディーン・デヴリンが監督を務めた。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

天候を意のままにできる宇宙ステーションが開発された近未来、地球は未曾有の自然災害に襲われることがなくなる。ところが運用開始から2年後、宇宙ステーションがウイルス感染して暴走し各地で異常気象を引き起こしてしまう。巨大災害が同時多発的に起きる地球壊滅災害“ジオストーム”の発生を防ぐため、宇宙ステーションの開発者ジェイク(ジェラルド・バトラー)と彼の弟マックス(ジム・スタージェス)が立ち上がる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., SKYDANCE PRODUCTIONS, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., SKYDANCE PRODUCTIONS, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

「ジオストーム」あらゆる厄災全部乗せの脱知性ぶりが観客をトリップに導く!

 その異形な様相は「予算のかかったアサイラム映画」というべきかーー。かつて破壊王ローランド・エメリッヒ監督とタッグを組み「インデペンデンス・デイ」(96)や「GODZILLA ゴジラ」(98)を製作したディーン・デヴリンが、経験値を活かして自ら演出を手がけたデザスター怪作だ。エメリッヒが失くしたものを彼が見事に継承しているというか、地球がありとあらゆる災害に見舞われ、まるで国民の祝日を1月にすべて集めたような特盛内容には呆然とさせられる。

 西暦2019年、温暖化による異常気象が世界各地を襲い、地球に脅威をもたらしていた。国際社会はこれに対抗するため、気象制御衛星「ダッチボーイ」を開発し、人類を存亡の危機から救いだしたのだ。

 だが数年後、そんなダッチボーイのシステム異常によって、アフガンの砂漠やリオのビーチが一瞬にして凍る異常事態が群発する。システムを開発した科学者ジェイク(ジェラルド・バトラー)は原因究明のため宇宙ステーションに向かうが、そこで誤作動の裏にある恐ろしい陰謀を知る。はたして彼はそれを阻止し、システムの暴走を収めることができるのか!?

 映画はこうした世界崩壊の序曲をド派手に鳴らし、ダッチボーイが次々と都市を破壊するシーンが圧巻だ。香港では高熱の影響によって街がおぼろ豆腐のように崩壊し、ドバイの超高層ビル群を大洪水が呑み込む。日本も巨大な雹が東京に降り注いだりして、他人事だとヘラヘラ笑ってられない。

 そこへきてドラマは究極の兵器にもなりうる、そんな気象制御システムをめぐる政治サスペンスを繰り広げ、展開の激変ぶりがハンパじゃない。その目まぐるしさがもたらす「置いてけぼり感」と「中毒性」たるや、観ているこっちの頭がおかしいのではと思えるほど高濃度だ。CGの発達によって破壊描写に死角のない今「災害ジャンルはこうあるべき」とグイグイ迫る、そんな演出の圧力が凶暴を極めている。

 いつも脳筋ヒーローを演じるジェラルド・バトラーが超天才科学者に扮し、アンディ・ガルシアが米大統領という、悪い冗談みたいな配役もトリップ感を増大させる。いや、ああ見えてバトラーは俳優を志す前は弁護士だったので、むしろこういった役にたどり着くのが遅かったくらいだが、こうしたミスマッチもマグニチュード10級の衝撃となって観る者を激震させるのだ。

 まさに人類は、本作と出会うために生まれてきたといっていい。とりわけ際立ったその脱知性ぶりは、同じSFでも「メッセージ」(16)や「ブレードランナー 2049」(17)の高尚さに疲れた者が観ると、きっと居場所を実感できることだろう。(尾崎一男)

映画.com(外部リンク)

2018年1月11日 更新

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