ローン・ハンド 孤高の男
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(1件)


  • rup********

    4.0

    子供の主観で語られる構成の妙

    ジョエル・マクリー主演の軽量西部劇。 男やもめの農夫ザカリー(マクリー)が小さな息子ジョシュア(ジミー・ハント)を連れて西部のある町へ馬車でやってくるという、アラン・ラッド主演の「誇り高き反逆者」のような導入部です。 ジョシュア少年のナレーションで進行し、「自慢の父親がこれから変わっていくことになる」という不穏な語りが、物語への興味を掻き立ててくれます。 ある日、ジョシュアは、2人の男に追われて逃走する男が彼らに射殺されるのを目撃してしまうのですが、父ザカリーは関わりになるのが嫌だと言って自警団に報告しようとしません。黙っているように言われて、臆病な父親に不信感を抱くジョシュア。 ジョシュアに殺しの現場を見られていたことに気づいた殺人犯2人が、荷馬車で穀物を運ぶ父の仕事を手伝っていたジョシュアに向けて発砲したため、馬が驚いて暴走した荷馬車は横転しバラバラに壊れて使い物にならなくなってしまう。 荷馬車を失いこれからの生活の糧に困るザカリーのもとへ、殺人犯の2人がやってきて、仲間に入らないかと誘いをかけると、ザカリーは彼らとともに駅馬車強盗に手を染めるようになっていきます。 ジョシュアは、父親が悪の道へ入ったことを知り、幻滅と不安を感じるようになっていくのですが・・・。 穏やかな雰囲気のジョエル・マクリーが主役で、途中、伏線になっている事柄についての言及もあるので、先の展開が読めてしまうかもしれませんが、子供のナレーションで話が進むのがミソで、彼の目線で父親の姿が描かれていることが物語を面白くしていますし、ミステリーとしても楽しめる要素がある作品です。 ザカリーが町で出会って、その後、彼と結婚し、ジョシュアと同様夫に不審を抱くようになっていく女性サラを演じているのがバーバラ・ヘイル。 のちに『ペリー・メイスン』の秘書デラ役で有名になりますが、この頃から堅実でしっかり者といった雰囲気がありますね。 駅馬車強盗をする場面で、疾走する馬車の御者台に飛び乗ったザカリーが御者に振り落された後、車体の下をそのまま後ろに滑っていき、(この後カットを割ってはいるものの)背後から再び馬車によじ登るというスタントマンの体を張ったアクションがちょっとした見もので、ジョン・フォード監督の「駅馬車」でヤキマ・カヌートが披露したスタントを彷彿とさせるような妙技に目を惹かれました。

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