レビュー一覧に戻る
銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第一章
2019年9月27日公開

銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第一章

932019年9月27日公開

sk_********

5.0

ネタバレ映画館で観ることができて嬉しかったです。

公開翌日の土曜日に観に行き、それから毎週二回ずつ映画館で観てます。今週は……上映回数が一日一回になってしまっていたので、一回しか観られそうにありません残念です。  初めて観た時は、正直ちょっとどういうことか分からない部分もありました。個人的に一番???と感じたのは、ハイネセンでの捕虜帰還式典?への場面転換です。突然飛んだように感じたのと、画面でピックアップされた白い礼服を着た若者が誰なのか、一瞬分かりませんでした。グリーンヒル大将が呼びかけたのを聞いて、あ、これヤン!?て思いました。まあそれは私だけかもしれませんが……。フレーゲル男爵が何故そこまでラインハルトを目の敵にしているのかも、私にはよく分かりませんでした(これは私の中の原作の記憶があいまいになってきているせいもあると思いますが)  劇場で観るからこその迫力ある艦隊戦、帝国同盟それぞれに異なった趣きを感じさせる背景。艦橋で使用されている機器の未来感。どれもこれもとても美しく、とても力を入れて描いていらっしゃるのだろうと感じました。個人的には、特にヒルダの実家の背景の自然豊かな風景がとてもきれいで、このままジグソーパズルになりそうだと思いました(笑)  キャラクターの描写も、偏らないようそれぞれ大切になさっているようにうかがえました。正義も悪も立ち位置が変われば見方が変わる、そんな印象を受けました。それぞれの信じる正義、それぞれの信じる悪。  後世には歴史書などで語り継がれていく部分、歴史書にも残されないで消えていく部分。時間のふるいにかけられ、ふるい落とされてしまうかもしれない幸せや喜び、悲しみや怒り……そんなすべてを、彼らは今まさに抱いて生きているのですね。  テレビシリーズ(邂逅)の第九章にあった、ジェシカの演説を何度か思い出しました。正義とは何か。崇高なる行為とは何か。歴史を決めるのは、自分たち自身である。  ラインハルトの、ヤンの、キルヒアイスの、それぞれの選ぶ正義。どのような歴史をたどるか自分で決めたグリーンヒル大将やリンチ、ブラウンシュヴァイク公やリヒテンラーデ公。哀しくも歴史に身をゆだねざるをえなかったアンネローゼやエルウィン・ヨーゼフ二世。その奧で歴史を見つめる狡猾なフェザーンの者たち。  原作既読のため、これからの展開はすでに知っているのに、今スクリーンの向こうで生きている彼らがこれからどう生きるのか、何を思い何を考えていくのか。これからもずっと、最後まで見守っていきたいと、そう思わせてくれる第一章でした。  私は銀河英雄伝説 Die Neue Theseが好きです。原作の最後まで、外伝まで、彼らのことを見守っていけるよう、自分のできる範囲で、応援させていただきます。  第二章、第三章も心から楽しみにしています。そしてどうか、その先も……。  新しい銀河の歴史の1ページを届けてくださり、本当にありがとうございました。

閲覧数573