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銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第一章 (2019)

監督
多田俊介
  • みたいムービー 65
  • みたログ 250

4.27 / 評価:229件

どうしてこんなにつまらないのか?

  • trw******** さん
  • 2019年10月25日 3時59分
  • 閲覧数 2343
  • 役立ち度 17
    • 総合評価
    • ★★★★★

TVでサイコパスの3部が始まりました。同じIGの製作でこんなにクオリティに差があるのはなぜなんでしょう?
CG技術は美麗ですが、ノイエ版には画面に引きつけられるものがありません。
過去作の大物声優との比較を論じる方がいますが、声優の問題ではなく演出の失敗だと思います。抑えの演出をするにしても、すべての人物がおしなべて同じ演技であるため、メリハリがありません。
またキャラの画にも個性がなく、ビュコック、フィッシャー、シュトライトは本作では縦横比を調整した同一人物です。
画がリアルすぎると似てしまう問題は声優の演技でクリア出来るはずですが絵との相乗効果で個性を殺しています。

旧作アニメではここら辺で帝国の指揮官の個性が感じられるようになってきましたが、本作ではまだ提督A,B程度の扱いです。
ビッテンフェルトは優秀さを感じられるシーンが無いため、単なる無能指揮官で終わっています。

戦術面は三面包囲になっていないアスターテも疑問でしたが、新しいアイディアを入れた事によりどんどんつまらなくなっています。

ビッテンフェルトの戦術の失敗、原作では長距離砲から短距離への切り替えのわずかな隙をヤンが看破した事になっていますが、今作では先行したワルキューレが射線の邪魔となって一方的に撃たれています。戦闘機は艦隊同士が乱戦状態となったとき出すものであって、まだ距離が開いているときに発進しても狙い撃ちされるのは当然でしょう。
貴族連合のボンボンなら納得というかむしろ良演出ですが、プロの指揮官としては稚拙すぎるのではないでしょうか?。ヤンの対応も当たり前すぎて際だったところは感じられません。ここは素直に原作のままにした方が良かったと思います。

アムリッツァの鉱山小惑星を盾にして、と言う作戦は原作ではずっと後に出てくるマル・アデッタ星域会戦の状況をそのまんま持ってきただけ、小惑星をぶっつけて突破という案もこの後すぐ出てくるハイネセン攻略のアレンジです。
過去の歴史からアイデアを引っ張ってくるのは良くある事、というか銀英伝自体古今の戦史、歴史をうまく下敷きにした成功例なのですが、それを同じ原作から持ってくるのはどうなんでしょう?全然目新しさは感じられませんでした。
数個艦隊規模の艦隊戦は今後は出てこない(外伝ならあるが)ので、それを潰してまでやるべき事だったのか疑問に感じます。
結局劇場版まで持ち込んだアムリッツァは盛り上がらずアッサリ終わってしまいました。この調子だと星乱編もキルヒアイスの最後の直前でぶった切るつもりなんでしょうか?

アムリッツァの後、貴族との対立が始まります。旧作ではフレーゲルを早くから登場させ仕込みを行っていましたが、本作では唐突な印象です。
シュトライト、フェルナーのエピソードを省かなかったのは好印象でしたがここでも無個性キャラ登場です。他のアニメで腐るほど見てきたキャラにフェルナーと名が付き、ビュコック、フィッシャーのクローンとしてシュトライトが登場しました。この世界では初老の男性は皆ロマンスグレー、中肉中背と決まっているのでしょうか?。劇場で配られたキャラ図鑑によるとボルテックもクローン軍団の仲間入りをするようです。

皇帝の孫娘の仲の良さは戦国の浅井三姉妹のようですね。大人同士が対立していようと関係ない。女性の少ないこの作品で本作オリジナルのこのシーンを評価します。
上記と併せ皇帝の葬儀の荘厳なシーンに尺をとった事、華麗な(しかし無意味な)戦闘シーンからして、多田監督のやりたいことははっきりしていると思います。

ただ、威風堂々としているだけだと言われた某司令官のように、歴史、戦略、人間の機敏といった原作の神髄と言うべきものは本作からはすっぽりと抜け落ちています。

この辺はもしかしたら意図的なのでは?と思っています。現代では各方面に配慮しないともう旧作のようなメッセージ性の強い作品は作れないのかもしれませんね。

yahoo映画評でやたら高得点なのが疑問でしたが、既にTV版で見限った人が多いため、好意的な人しか劇場に来ていないのでしょうか?

詳細評価

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