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ブリムストーン
2018年1月6日公開

ブリムストーン

BRIMSTONE

R15+1482018年1月6日公開

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1.0

L・V・トリアーのサディスト魂を受け継ぐ

[50代男です] サスペンス西部劇。 DVDで観ただけなのだが、ここの評価がわりと高めなことに納得できず投稿を。 小さな町で夫と二人の子供と暮す、舌を切られて口がきけない若い妻(ダコタ・ファニング)が主人公。 街へ新しくやってきた牧師(ガイ・ピアース)となにやら因縁がありそうだが、それを隠す。 そして善良な仮面をかぶった牧師が、主人公一家に牙をむいてくる……。 主演のダコタ・ファニングの凛々しい美しさが印象的。 「ビフォア・ザ・レイン」を思わせる、時間軸をいじった四部構成。 登場人物の行動の不自然さに疑問を感じる場面が多い。脚本がうまくない。 それはさておき……。 本作は、演技と演出と撮影は超一流で見事。 なのに、物語を変質者が書いているために、後味が悪い、救いのない出来になっている。 女は男の所有物という価値観の世界を舞台にするのは、昔は実際にそうだったのだからということで変ではない。つい最近まで、キリスト教圏では女は父親か夫のどちらかの所有物だったのだ。(だからキリスト教の結婚式とは、父親から夫へ女を譲り渡す儀式になっている) しかしだからといって、こんな救いのない話に仕上げる必要などない。現代人の感受性を逆なでしている。 主人公の女を、絶対に幸せにはしないという作者の固い決意のもと、いじめていじめてイジメ抜くだけの話で、ほかの女たちも、みな酷い目にあうだけ。 救いなどないし、合間にも心温まるシーンとか痛快なシーンとか、一切ない。 女たちの苦しめられる様子がリアルに描写されるのみ。 観ていると、男の僕でも健康被害が出そうなほどストレスが溜まる。 本作の監督はきっとラース・フォン・トリアーの崇拝者だろう。 超最悪の「奇跡の海」に比べればまだマシだが、これも相当おかしい。 幼児のような女の子が裸で鞭打たれるシーンでは、監督は変質者だと確信した。 たとえ原作にそんな場面があったとしても、まともな神経なら削るのが当たり前だ。悪役ガイ・ピアースにでも感情移入しながら作ったのではないか。 優秀な才能を集結して、なぜこんな話を映画化するんだ。 最後まで観れば不快感も晴れるのだろうと思って観ていたら、最後まで! 

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