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ブリムストーン
2018年1月6日公開

ブリムストーン

BRIMSTONE

R15+1482018年1月6日公開

fg9********

3.0

宗教関連者のワースト・ムーヴィー?

 …あらすじは、横着をして、解説の次のとおりだけでいいいだろう。  『夫と2人の子供と生活し、助産師として人々からの信頼を寄せられているリズ(ダコタ・ファニング)。  彼女が暮らす小さな村に、鍛え上げた肉体と揺るぎない信仰心を持った牧師(ガイ・ピアース)が現れる。  彼から「汝の罪を罰しなければならない」と告げられ、秘めていた壮絶な過去の記憶がよみがえる。  それにまつわる危険が迫っていることを家族にも伝える中、家に一発の銃弾が撃ち込まれ……。』  私事で恐縮だが、11月中旬から2回に亘る硬膜下血腫の手術で入院していたため、レビューするのが遅れて溜まってしまったので、以降、寸評のみの簡単なレビューとする。  ダコタ・ファニングの名前が見えたので観てみる。  でも、序盤からダコタンが口の利けない女性役なので、なんだかつまんねえなと観続けると、訳アリの似非牧師(ガイ・ピアース)が現れて、いきなりダコタンの旦那を殺しちゃうやら家に火を放つ暴挙に出たもんだから、胡散臭そうな作品だなと身構えて観続ける。  すると、これが「第1章:啓示」という時系列の現在で、続いて「第2章:脱出」という過去に遡るが、ダコタンは放浪の果てに娼館で働く羽目になり、この娼館にまたまた訳アリの似非牧師が現れて、ダコタンが口の利けない女性になってしまった経緯が明かされていく。  で、一体、ダコタンと似非牧師との間にどんな確執があったの?と更に観続けると、話は更に過去に遡り「第3章:起源」となり、ダコタンは似非牧師の実の娘であることが明かされ、ダコタンが初潮を迎えたことを契機に、「この徴は、神が私に娘と交わることを願っている」とのトンデモない解釈をした似非牧師が、ロリコン・近親相姦を神から是認された行いだとしてダコタンに基地外の如く迫ったので、こんな家にはいられんワイと逃げ出したダコタンが娼館で働き出したのだった。  このダコタンの少女時代を演じるエミリア・ジョーンズが幼少時代のダコタンと同等以上に可愛いので見飽きなかったが、神の化身どころか邪悪の権化のようなガイ・ピアースの鬼畜ぶりには、ガイ・ピアース当人をも嫌いになりそうなくらいにおぞましかったな。 実の娘だけではなく、孫娘(ダコタンの娘)にまで毒牙を剥き出しにするので呆れかえってしもうたワイ。  で、ラストは現在に戻って、若干はダコタンの潔さが漂う幕引きだったが、無宗教のオラッチにとっては、宗教に携わる人々が皆ガイ・ピアースのような存在に感じられて困り果てたことでもあった。  宗教関連者のワースト・ムーヴィーになったんではないんかい?  原題の『ブリムストーン』とは、「硫黄=地獄の業火」という意味があるらしいが、正しく、実の父親によって「地獄めぐり」の旅を虐げられたダコタンが鬱屈・抑圧された人生を直向きに強かに演じてはいたものの、もっと悪に対して毅然と声高に訴えた方が心に残る作品になったのではないかと思えたので、まぁ、一見の価値はありの3.2点といったところかな。  (メモ 総レビュー数:3166件、2018年度351作品目)

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