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バーフバリ 王の凱旋 (2017)

BAHUBALI 2: THE CONCLUSION

監督
S・S・ラージャマウリ
  • みたいムービー 360
  • みたログ 1,625

4.30 / 評価:1305件

解説

伝説の戦士バーフバリの壮大な物語を描いたアクション『バーフバリ 伝説誕生』の完結編。インドの王国を舞台に、祖父から孫の三代にわたる愛と裏切りと復讐(ふくしゅう)を描く。前作同様プラバースが主人公を演じ、ラーナー・ダッグバーティ、アヌシュカ・シェッティ、タマンナー、ナーサルらも続投。監督・脚本のS・S・ラージャマウリ、撮影のK・K・センティル・クマール、音楽のM・M・キーラヴァーニらスタッフも再び集結した。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

ある日、シヴドゥは自分が今や人々の語り草となっている伝説のヒーロー、バーフバリの息子だと知る。彼は父親の家臣カッタッパから父はある人物の裏切り行為により命を落とし、王座を追われたという話を聞く。かつて父バーフバリはカーラケーヤとの戦いに勝利し、国母シヴァガミから王位継承者として認められ……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.
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「バーフバリ 王の凱旋 完全版」出し惜しみ一切ナシ! 映画の新たな可能性を示したエポックメイキングな傑作

 この手の熱狂的信者を生む映画は、信者がその興奮を声高に叫ぶほどに、周囲は冷めた目でそれを聞き流し、やがて“マニアの享楽”と断じて遠ざけてしまうものだ。この映画と出会って2年以上が経った今でもその熱狂冷めやらず、数多の人々にこの映画をゴリ推ししてきたが、おそらく大半は暑苦しい主張に耳をふさいでしまっていたのではないか。例えば映画の冒頭、主人公たるアマレンドラ・バーフバリが巨象の暴走を止めんと颯爽と姿を表す登場シーンを、“ヘッサァーッ! ルドラッサ!”とテルグ語の歌詞を交えて大仰に説明すると、その熱量は聞き手に反比例して伝わるという具合だ。でも仕方ない。これはそういう映画なのだ。どのシーンを切り取って説明しても、熱を込めずにはいられない。愛がほとばしらずにはいられない。観る者をそんな状態にしてしまうことこそが、この映画が特別たる所以なのである。

 じゃあ一体、何がそれほどまでに人を熱狂させるのか? 「理屈抜きで面白いから!」で済ませることもできるが、実のところその面白さは理屈によって成り立っている。まず、この映画は画作りがスゴイ。いわゆる名作にはハッと息を呑むような名シーンがあるものだが、この映画の場合、そんなキメシーンが5分に1回訪れる。5分に1回、画面全体がドヤ!と叫んでいる。また、主張が強い画の後ろで、これまた主張の強い音楽がこれでもかと鳴り響く。役者たちも最高にカッコいい顔を作る。

 つまり何をいいたいのかというと、出し惜しみが一切ないということだ。映画を見慣れた映画ファンには、この怒涛の見せ場の連続が新鮮に、かつ信じられないものに映る。映画というものがいつの間にか作っていた枠のようなもの、例えば上映時間だったり情報量だったりの暗黙のルール的なものを、そんなの知るか! とばかりにブッ壊してみせる。ともすればカッコ悪く見えてしまう“やり過ぎ”というリスクもお構いなし。カッコいいものをカッコいいと叫んで何が悪い! 作り手の闘志が主人公の姿に重なり、観客は無意識のうちに映画に喝采を送る。これを理屈でやっている。

 大げさでも何でもなく、「バーフバリ」二部作は映画の新たな可能性を示したエポックメイキングな作品として語り継がれることになるだろう。そして同時に、カッタッパ、シヴァガミ、バラーラデーヴァら愛すべきキャラクターたちも未来永劫、ファンの心のなかで生き続けるのだ。(オスカーノユクエ)

映画.com(外部リンク)

2020年5月21日 更新

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