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2.0点
このところ芸術家映画が続いている。このあとゴーギャンも控えている。 この手の映画のモチーフというかテーマは結局、作者と作品との緊張関係だろうと思う。有名なこの作品は如何にして創造されたのか。如何にして命を吹き込まれたのか? 作者は神の啓示を受けたのか?もだえ苦しみながら生み出したのか?それとも新たな視点を突然思いついたのか? シナリオ的に言うと説明的・地噺し的な「起」「承」があって、作品創造の「転」がきて「結」でエンディングじゃあないの? 本作は「起承」を繰り返しているだけで、娼婦の登場も「転」に至らず、作者が不満足のまま肖像画は完成したことにするって何ですかこれ? せっかく良い俳優を揃えたのに期待外れで消化不良で、かなり不満足な作品でした。
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