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ジャコメッティ 最後の肖像
2018年1月5日公開

ジャコメッティ 最後の肖像

FINAL PORTRAIT

902018年1月5日公開

shoko

4.0

アーミー・ハマーをずっとみていたい。

アーティストの伝記モノって作品の背景がわかるので好き。 ジャコメッティさんのことは細長い彫刻を作る人、くらいしか知らなかったんですが、ジェフリー・ラッシュとアーミー・ハマーの共演だし、スタンリー・トゥッチさんが監督・脚本を務めたというので楽しみにしてみました。 アーミー・ハマーは、ジェコメッティ最後の肖像画のモデルをつとめた作家の役。 予告編にあるように、数時間の約束でモデルを引き受けたのに、何日たっても肖像画は完成しない、もう少しで終わりと思ったら、また描き直し、、いったいどうなる、というだけのプロットです。 はじめのうち、アーミーさんと同じように、うわ〜、これがいつまで続く?と思うけれど、だんだんに面白くなってきました。 ジャコメッティのミューズといえる娼婦さんとの関係とか、目の前で不倫されていて、そのうち彼女自身も日本人の哲学者さんと不倫している奥さんとの関係とか、ささえる弟さんとか、カフェでの一コマなど、いろいろな背景が、この肖像画を描くセッションを通してみえてきて、ジャコメッティさんの創作の過程や感情、心の動きをを共に体験できて、とてもいい脚本だと思いました。 ジェフリーは自分の作る彫刻に顔がそっくりだし、なんといってもアーミーさんに惚れる〜。 アーミーさんの顔だったら、何日もかけて肖像画描きたくなりますね(笑) この二人のケミストリーがばっちりなのが、この映画の成功のもと! そして映像にはスタンリーさんのこだわりがたくさんあふれているように思います。 娼婦さんの彼女はハリー・ポッターでフラー役をした女の子だけど、あいかわらず不思議な爬虫類的風貌。 でもこの映画のフランス娘の役はぴったりはまっていました。 娼婦なのにきちんとした服装なのは、カトリーヌ・ドヌーブの「昼顔」を思い出しちゃった。 BMWのカブリオレでドライブのシーンはほぼアトリエばかりのショットにいい息抜でした。 1964年のパリが観られるのはいいなぁ、とため息ついていたけれど、撮影はロンドンなんですってね。CGの威力はすごいなぁ。 玄人うけ作品と思いますが、満足感のある映画でした。 星四つ。

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