ここから本文です

MR.LONG/ミスター・ロン (2017)

MR.LONG/龍先生

監督
SABU
  • みたいムービー 41
  • みたログ 106

3.71 / 評価:90件

寡黙な殺し屋チャン・チェンの佇まいがイイ

  • fg9***** さん
  • 2019年8月27日 13時02分
  • 閲覧数 202
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

…あらすじは、横着をして、解説の次のとおりだけでイイだろう。
 『台湾人の殺し屋でナイフを駆使するロン(チャン・チェン)は、六本木にいる台湾マフィアの暗殺を引き受けるが失敗に終わる。
 北関東の田舎町に流れ着いた彼は、ジュン(バイ・ルンイン)という少年とその母親で台湾人のリリー(イレブン・ヤオ)と出会う。
 彼は、日本語のわからない自分の面倒を見てくれる住民たちの優しさに触れながら、牛肉麺の屋台で働くようになる。
 屋台には多くの客が集まるが、追手が迫っており……。』
 冒頭、ナイフの達人のロンが敵を殺しまくり、バイオレンスムービー的な滑り出しに俄然観る意欲が湧いてくる。
 次のターゲットは、六本木にいる台湾マフィアだ。
 でも、此奴の暗殺に失敗し、ボッコボコにされて殺される寸前に逃げ出し、北関東の田舎町に流れ着くのだった。
 そこで、ジュンという少年とその母親で台湾人のリリーと出会うのだが、リリーは覚醒剤中毒で生きる屍のような状態だったので、先ずは、この女の中毒を封じ込めて真っ当な体に戻してやるのだった。
 そうこうしているうちに、近隣のおっちゃん・おばちゃん連中がロンの存在に気が付いて、ウザったくもごり押しのようなお節介を浴びせ掛けられたので、ロンもお返しのつもりで有り合わせの物で料理を作って振る舞ったら、これがバカ受けして、遂には、屋台まで拵えて貰って牛肉麺を売り歩くようになるのだった。
 冒頭の流れとは打って変わって、落語のような人情噺の展開になっていき可笑しかったな。
 ロンとジュンとが親子のように一緒に働く仄々とした場面やら、そんな2人を更生したリリーが温かく見守る場面もあり、和やかさに心が満たされるのだった。
 でも、そんな幸せがいつまでも続く筈がなく、リリーのかつての紐野郎が現れて、リリーにヤクを打って凌辱し、その辱めに耐え切れずにリリーは首を括って果ててしまうのだった。
 ロンの身にもヤクザの追っ手が嗅ぎ付けて現れ、屋台をぶっ壊し、それを止めに入った近隣のおっちゃん・おばちゃんもコテンパンにノされてしまうのだった。
 で、冒頭のバイオレンスシーンの再現だ。
 お得意のナイフでヤクザ共をズバ!ザク!ブス!っとぶっ刺して、10数人をアッと言う間に血祭りにあげてしまうのだった。
 丸で往年の座頭市の殺陣を垣間見るようでイカシテいたな。
 でも、近隣の親切だったおっちゃんから、「出て行って、くんないかー!」と邪険に扱われる場面は胸が痛くなったな~。
 で、居場所を失ったロンは台湾へと戻り、殺し屋家業を継続するつもりが……ふと見遣った窓の外の往来に旅行者らしき一団が現れ……ジューーーン!と叫びこそしなかったが……の幕引きは、ベッタベタながらも、それなりに胸が熱くなったことでもあった。
 序盤(バイオレンス)~中盤(コミカル人情譚)~終盤(バイオレンス)→更に、幕引きはハートフルとガラリ一変する作品ではあったが、一貫して終始寡黙な殺し屋を演じるチャン・チェンの佇まいはなかなか堂に入っていて、十分に見応えアリの3.6点といったところかな。
 リリー役のイレブン・ヤオとは初めて接するが、なかなか綺麗で雰囲気のある女優だったな。

 (メモ 総レビュー数:3442件、2019年度272作品目)

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 楽しい
  • ファンタジー
  • スペクタクル
  • 不気味
  • 勇敢
  • 切ない
  • かわいい
  • かっこいい
  • コミカル
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ