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羊と鋼の森 (2017)

監督
橋本光二郎
  • みたいムービー 805
  • みたログ 2,428

3.85 / 評価:2,045件

外村の成長に合わせた映像表現

  • TとM さん
  • 2019年7月27日 15時58分
  • 閲覧数 405
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

原作小説がある映画の場合、小説だとこんな感じで面白いんだろうなとか想像したりするけど、本作の場合は逆に、音も映像もない小説という媒体でこのシンプルなストーリーをどうやって面白くしているのか不思議でならない。それはつまり映画「羊と鋼の森」が映像と音楽を最大限に活かした良作だったからそう思うのだろう。

冒頭から果敢な映像表現で、ピアノ調律師を主人公にした音楽の映画を表現していく。音楽よりも映像を前に出していくんだなと初めは思った。
それが中盤くらいになると映像表現は控えめで、音楽の方が前に出てくる。
観賞後に気付いたのだが、映像は外村の音楽に対するイメージで、音楽はそのまま音楽。外村が音楽に対して未熟だったときは音楽そのものよりもイメージの方が先行する。彼が成長して調律を理解していくと本来の音楽が映像を飛び越えていく。そして終盤ではもちろん、音楽と映像が調和した心地よい感動を届けてくれる。それはそのまま主人公外村の成長の証。

光、森、水、などの映像はすでに書いた通り美しく素晴らしいが、キャラクターの心情変化を表現するのに演者たちがみんなイイ表情をしていたのがすごく印象的。本当にちょっとしたシーンだけど好感と気持ちよさを届けてくれる好演だった。

ストーリーは刺激が少なくて、すごく泣けたりすごく感動したりすることもなく、文字にするとこんなにつまらなそうだけど、ピアノと調律を映像を使って美しく表現した映画の真骨頂のような良作。
やっぱり、小説はどうなっているんだ?

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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