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The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ
2018年2月23日公開

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ

THE BEGUILED

PG12932018年2月23日公開

一人旅

4.0

敷地に入ってから、出て行くまで

第70回カンヌ国際映画祭監督賞。 ソフィア・コッポラ監督作。 米国人作家:トーマス・カリナンによる1966年発表の小説「The Beguiled」をドン・シーゲル監督&クリント・イーストウッド主演により映画化した『白い肌の異常な夜』(71)を、フランシス・フォード・コッポラの娘である気鋭の女性監督:ソフィア・コッポラがリメイクしたサスペンス映画です。 1864年、南北戦争真っ只中のアメリカ南部バージニア州を舞台にして、深い傷を負った北軍兵士が、生徒5人・教師2人の計7人の女性が暮らす女子寄宿学園に傷が癒えるまでの間匿ってもらえることになるが、女性だけの世界に一人の男性が突然入り込んだことで、彼女達の間で様々な思惑と感情が渦巻いていき―というサスペンスで、物語の大筋はドン・シーゲル版を引き継いでいますが、物語の視点はシーゲル版:北軍兵士からコッポラ版:女性達の視点に変更されています。 女性だけが慎ましく暮らしていた寄宿学園に、男前の北軍兵士が転がり込んだことに端を発する心理サスペンスとなっていて、傷を負った一人の兵士を巡って女性達の間で肉体的な欲望や嫉妬、羨望、失望、敵意の感情が渦巻いていきます。71年のドン・シーゲル版と比較すると、ややあっさりとした作劇で女同士のドロドロ具合が足りない印象を受けますが、観終わった後に真っ先に頭に浮かぶ「女性は恐ろしい…」というシンプルな感想はシーゲル版の時と共通しています。 北軍兵士役は71年版:クリント・イーストウッド→コリン・ファレル、学園長役はジェラルディン・ペイジ→ニコール・キッドマン。また、兵士と相思相愛になる女教師をキルステン・ダンスト、若さで兵士を誘惑する女生徒をエル・ファニングが妙演しています。

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