2018年5月19日公開

モリのいる場所

992018年5月19日公開
モリのいる場所
3.6

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(76件)


  • kir********

    3.0

    なんとも不思議な映画だった。

    独特の感性を持つ熊谷守一。画家とは、どんな人が多いんだろうかと思った。 サラリーマンで出会う人とは全く異なるのだろうか。 でも最近の若手の画家とかは、サラリーマンぽい、理屈っぽい人が多いような気もするし、 抽象画が生まれたあたりのヨーロッパの画家も討論を繰り返していたし、 案外理屈っぽい人が多いのかもな、と思う。 庭の動植物を映したシーンは綺麗だった。 マンションが建つ。 現代的な社会の象徴というか、合理主義の象徴というか、情緒がない。 便利で快適な社会というのは、どうにもつまらない。 嫌だなぁ。 無欲であれば、たしかに国からの文化勲章なんて不要な、 意味のない、むしろ邪魔なものにしか過ぎないような気がする。 マンションができるからといって、反対運動を行さないのは、 自分が一流の画家であるから、とかそういう自負がなく、 仕方ない、と受け止めることができるからだろう。 ふつうは、素直に受け止めることは出来ない。 でもなんともよくわからない、どうも不思議な映画だ。

  • f_m********

    4.0

    言葉を使ってしまうと嘘くさくなる

    時には言葉や文字にしないほうがより解りやすい時がありますが、 これはそういう映画かな… これはレビューなんで一応文字を使っちゃいますが、 出来るだけ好きな事をして、出来るだけ好きな人と、 出来るだけ好きな時間を過ごしていけたら、 それでいいじゃない 嫌な事は嫌って言ってもいいじゃない 特別じゃなくたっていいじゃない そこに居るだけでいいじゃない 昨日も見たけど、今日はまた違ったものが見えるかも しれないよね、だから明日も見てみたいじゃない って感じ。 時間のある時に見てください。

  • jef********

    4.0

    ゆっくり、ゆったり

    映画のゆっくりとしたテンポ感に馴染めない方もいると思うので、気持ちに余裕がないときに見るのはお勧めしないけど、ゆったりとした昭和の良い時代感や価値観を素直に面白く懐かしく感じることが出来る映画ですね。 樹木希林さんは言わずもがなですが、短いエピソードを紡ぐ脇を固める俳優さん達も良い味出していますし、こんな小役にこんな人が的なキャスティングも意外性がありそちらも楽しめると思います。 個人的には、三上博史さんが映画に出てる!って驚きました。

  • tkt********

    4.0

    何も起きないけど濃密な一日

    画家・熊谷守一(=モリ)の一日を描いた作品です。 普通じゃ無いはずの一日もモリにとっては普通の日。 妻をはじめ、彼を取り巻く人々も皆いい味が出てます。 ぼーっと眺めるだけで楽しめ、また何度でも見たくなる作品でした。

  • ain********

    3.0

    寺内貫太郎一家

    希林さんがコミカルな老婆を演じた、貫太郎一家を思い出した。歳をとってそのままの演技で、改めてこの女優さんの凄さを感じた。 山崎さんも存在感が凄く、何て事ない話しが、濃厚に仕上がり良かったです。

  • es_********

    4.0

    沖田監督ということで見ました。

    「南極」も「横道」も面白かったので期待して見ました。 本作も面白かったけどちょっと物足りなかったので★4ですね。 見終わって熊谷さんの絵を検索して見ました。なるほど納得、花や虫鳥のモチーフが多く、家に立派な応接間があったら飾りたい絵かも。 ほとんど昼間は庭にいるモリさんなんですけど、羨ましい暮らしっぷり。雨の日は何してるんだろう? 芸術家ってやっぱり観点が違うんだね。 あのカメラマンの撮った写真集見たい! 途中のドリフには思わずツッコミいれちゃったけどさ。 静かな場面が多く油断すると眠くなるかもだけどw 希林さんの自然な演技が良かった。多分裕也さんに対してもあんな風に飄々とした会話をしてたんじゃないかな。 もっと老夫婦の生活を見ていたかった。

  • fg9********

    4.0

    下手でイイ……上手は先が見えているから…

     …あらすじは、横着をして、解説の次のとおりだけでイイだろう。  『画家の守一(山崎努)は、草木が生え、いろいろな種類の生きものが住み着く自宅の庭を眺めることを30年以上日課にしていた。  妻(樹木希林)と暮らす守一の家には、守一の写真を撮る若い写真家の藤田(加瀬亮)、看板を描いてもらおうとする温泉旅館の主人(光石研)、隣人の夫婦など、来客がひっきりなしだった。』  なんら予備知識もなく観始めたら、「モリ」とは洋画家・熊谷守一の名前のことだった。  「モリ」さんは、御年94歳を迎えて立派な白い顎髭をたくわえ、見た目はまるで仙人のようだ。  彼は、過去30年もの間、池袋に構えた自宅から外へはほとんど出ず、庭の草花や生物を飽かずにじっと眺めては、マイペースで絵に描き続ける毎日だった。  そんな彼の浮世離れした日常を、結婚生活52年目を迎える愛妻の秀子がそっと静かに支えていたのだった。  序盤、昭和天皇陛下が展覧会に飾られた絵を眺めながら、「この絵は何歳ぐらいの子供が描いたん?」と尋ねたことから、洋画家・熊谷守一の絵のスタイルがどんなものかは想像が付くというものだ。  で、夫妻の家には姪っ子(池谷のぶえ)も一緒に暮らしているが、食事のシーンは可笑しかったな。  「モリ」さんは歯があんまり丈夫ではないのだろう?  油揚げはハサミでチョキチョキ切りながら食べるし、ウィンナーはペンチのようなものでグッチャリと潰してから食べるので、その度に汁が飛び散るのだが、奥さんも姪っ子も文句ひとつ言わずに、飛び散る汁を浴びないように器用によけるシーンは笑えたな~。  で、「モリ」さんの写真を撮る写真家の藤田とアシスタントが訪れるが、藤田は「モリ」さんの習癖を知り尽くしていて、「モリ」さんに一切干渉せずにひたすらシャッターチャンスを狙っているのだった。  「モリ」さんは「モリ」さんで、写真家がいようがいまいがマイペースで日々の散策を淡々とこなし、石をジッと見詰めたり、横たわって蟻の蠢く有様を飽きもせずに観察するのだった。  よくもまぁ、見飽きないものだと感心するが、そのうちに鋭い観察眼を披露してくれるのだった。  「蟻の第1歩目は、2番目の足からだったな」  この指摘に藤田はキョトンとするものの、自らも横たわって「蟻の第1歩目」を確かめようとする純朴さはツボだったな~。  そんな藤田の薫陶を浴びたかのように、アシスタントまでが「蟻の第1歩目」を確かめようとするのだった。  「モリ」さんの庭では、「モリ」さんの醸し出した一挙手一投足が一つの小宇宙を形成してしまうんだな。  次に訪れたのは、「雲水館」という温泉旅館の主人で、扁額への揮毫の依頼だ。  奥さんは忙しいと断ったものの、信州からやって来たと聞くと、新幹線を知らない「モリ」さんは遠路はるばるやって来た客人を手ぶらで返す訳にもいかず、沈思黙考のうえ気合を込めて書いてあげるのだが、自分の好きな言葉「無一物」とお書きあそばれたのだった。  ゲイジツカの勘違いに「雲水館」の主人はギャッフンだ~だったが、旅館名を「雲水館」から「無一物」に変えざるを得なかっただろうな~。  次に訪れたのは、隣接の工事現場の監督だったかしらん?  息子の描いた絵を見てくれと持ってくるのだった。  その絵を見た「モリ」さんは次のように言うのだった。  「下手だねぇ……、でも、下手でイイ……上手は先が見えているから……」  この言葉は、オラッチの胸にストンと落ちたっけな。  こんなことぐらいしか書くことはないが、ドリフのコントのようなアクシデントと宇宙人のような三上博史の登場は謎だったが、仙人のような「モリ」さんの風貌に免じて御愛嬌だったかな。  兎にも角にも、山崎務と樹木希林の50年以上も連れ添った夫婦の阿吽の呼吸がお見事で、終始柔らかい笑みがこぼれっ放しの良作で、3.8点といったところかな。  (メモ 総レビュー数:3308件、2019年度138作品目)

  • tos********

    4.0

    壮大な庭の博物者

     晩年の数十年間、庭から出たことがない画家熊谷守一。池袋にあるうっそうとした庭のある彼の家に、いろんな人が訪ねてくる。なんだか騒がしい1970年代のある日を描く。  のんびりしているのに、庭をくまなく観察し、蟻の第一歩は左の2番目の足と言うモリの鋭さに感心。昭和天皇に「子供の絵」と言われるも、文化勲章を検討される画力。でも勲章は辞退。で、囲碁はからっきし弱い。こんな魅力ある人物の境地にどうしたら到達できるのだろう。観終わった後、歩くことと食べることがぎこちなくなるのは、モリへの憧れのためか。「よく言うわ」が一番笑えました。

  • yos********

    3.0

    晩年はこうして生きたい

    こんな風にほのぼのと だけど、色んな人と交わりあいながら 生きていける生活って、ある意味幸せなことだろう。 近隣とは極力付き合わずに過ごしたい 現代社会ではできない生活だろう。 90代になり、あくせく働くこともなく 毎日日課の鑑賞をしながら 適度に人と交わり、あらゆる“生き物”から 適度に刺激を受け、創作する。 その繰り返しなのだろうが、そこが 古き良き時代の景色であり 究極の老後なのかな〜と思う。 今では決してできない いや、しようともしない我々からは 煩わしくもあり、幸せそうにも見える。 何を良しとするかは人それぞれだろうが 誰かに捉われることなく 自分が良しとする生活ができるといいな。 としみじみ感じる。

  • アニカ・ナットクラッカー

    4.0

    たくさんの小宇宙がある映画

    沖田修一が監督・脚本を担当した映画のレビューを書き込むのは「南極料理人」「キツツキと雨」「横道世之介」「滝を見にいく」に続いて5作目だ。今回取り上げるのは昨年5月に公開された『モリのいる場所』。僕は本作を観て熊谷守一という画家の名前を知った。名優・山崎努と樹木希林の唯一の共演作となった、記念碑的な映画でもある。 画家を主人公とした作品ではポーランド映画「残像」を観た事があるが、「残像」では国の方針に従わないために徹底的に弾圧され、不遇のまま亡くなる気の毒な画家の姿が描かれていた。『モリのいる場所』の主人公モリ(山崎)は国からの文化勲章の打診を断ってしまう(正確には、断るのは奥さんの秀子だが)。国情の違いとはいえ、両作の落差に驚いてしまう。 表題に「たくさんの小宇宙がある映画」と書いたが、まず小宇宙と感じたのはモリの住む東京都豊島区にある自宅の庭で、この風景が本作の顔となっている。カメラは庭に寝転がるモリの視点になり、庭に生える様々な植物や昆虫、猫などを映し続け、まるでジャングルのようだ。モリは一本の草に「お前は最近生えてきたのか?」と声をかけ、毎日新たな発見があるのだろう。 僕は蝶が大好きなので、クロアゲハに手を伸ばす場面でワクワクした。熊谷守一で画像検索すると、クロアゲハの絵が晩年の代表作として紹介されていた。大繁華街・池袋を擁する豊島区で個人の邸宅にこれほどの自然が残っているのかと感動していると、ラストではマンションの屋上から庭の全体像が見える場面がある、意外に狭い事が分かりハッとする。 モリが秀子(樹木希林)に「池に行ってくる」と声をかけ、しばらくして「やっぱり池は遠いなあ」と言って戻ってくるので、てっきり家の外まで足を伸ばしたのかと思っていると、池は庭に開いた広大な穴の底にあり、中で魚が泳いでいるのだ。モリが一人で掘り続けたのだという。この穴は銀河系の中心にあるというブラックホールを連想させる。 映画の後半で、夜間にマンション建設の作業員たちが庭に入って来る場面がある。暗い中でたくさんのランプが飛び交い、外宇宙から飛来するUFOの船団を思わせる。近くにマンションが建ち庭の大部分が日陰になるのだが、池の部分だけは陽が当たる。そこを有効活用しようと、不本意ながら穴を埋めるために作業員を呼んだというわけだ。 アトリエの風景は、モリの頭の中にある小宇宙を視覚化したものと言えるだろう。描きかけの作品や用途の分からない道具が所狭しと並べられた室内は、モリの芸術家としての歴史を表している。絵の題材とするためたくさんの小鳥が飼われているが、その中でフクロウが「オレがこの宇宙の神様だ」みたいな威厳ある顔つきで佇んでいるのが印象的だ。 マンション建設の現場監督(青木崇高)がモリの元を訪れ、子供が描いた絵を見せて見所があるか尋ねるシーン。色とりどりの渦巻きで埋め尽くされた絵は、この子が感じた宇宙を描いたものと言える。モリは「下手ですね。絵はそれでいいのですよ」と。この返答は、映画冒頭で絵を鑑賞する人(昭和天皇か?)の「何歳の子供が描いたの?」というセリフへの返答でもある。 小宇宙を思わせる場面はまだある。美術界の巨匠であるモリの自宅には多くの人々が訪れるが、その中には素性の分からない男(三上博史)がいる。彼の正体は異界の住人であり、再登場時には額にアンコウのような突起が生えた姿となってモリを死の世界に連れて行こうとする。モリの愛する小さな庭が別の宇宙と繋がっているという発想が面白い。 本作は70年代前半の設定であり、ドリフの荒井注や志村けんについて話題になると、いきなり天井から金たらいが落ちてくるコントそのもののシーンがある。本作の雰囲気に合わないと思ったので私的評価は★4つとしたが、作品世界の周りに「ドリフ宇宙」的な世界があり、ドリフをネタにすると金たらいが落ちてくる並行宇宙の物語なのかも知れない。 最初のエピソードは、温泉旅館の主人(光石研)がモリの自宅を訪れ、看板に「雲水館」の旅館名を揮毫して欲しいと頼む場面である。わざわざ遠隔地から来てくれたのだからと、依頼に応じたモリが書いたのは「無一物」という言葉。主人は首をひねって帰って行くが、無一物とはビッグバンが起こって我々の宇宙が誕生する前の、まっさらな状態であろう。 最後に映画を観て思い出した、僕の幼い頃の経験を書いてみたい。自宅の隣が空き地で、暇なときによく遊んでいた。ジガバチが獲物のバッタを抱えて巣穴に戻る姿を強烈に覚えている。近くの雑木林ではジャコウアゲハがよく発生する一角があり、冬眠中のスズメバチや寄生植物のギンリョウソウ、モズのハヤニエなどを見たことがある。これが僕にとっての小宇宙であったのだろう。

  • MASA

    4.0

    へたも絵のうち

    自分は数年前に、熊谷守一さんの自伝「へたも絵のうち」を読んで、絵も人間性も大好きになりました。(若い時の守一さんはスゴイイケメン) その方の映画が公開されると知り楽しみだったんですが、地元の映画館では上映されず、wowowでやっと観ることが出来ました。 内容はちょっと想像とはズレていましたが、コメディチックに飽きさせないよう工夫されていて、大体良かったと思います。 小さな庭に溢れる動植物、自然や生き物の音、それを静かに見つめるモリ、その外側にいる家族や客人たちの対比が面白かった。 客人たちも豪華俳優陣ですごいですし、そのやりとりもコミカルで良かった。 しかし山崎努さんと樹木希林さんの掛け合いだけでも十分なのに、キャストや演出に保険をかけ過ぎた感じはありました。 一日のエピソードとしては忙し過ぎ、登場人物も過剰に感じられ、モリの静かな日常の邪魔でしかなかったような。 ただただ淡々と日常を描くだけでも画がもつ俳優のお二人なのに、もったいないなと素直に思いました。 自分の老後も小さな庭でもいいから、動植物を愛でて暮らせたらなと考えましたね。 畑をするにしてもそれが最高の贅沢なのでしょうね。 ちなみに、熊谷守一さんの絵を何点か観たことがありますが、ビックリしたのが絵の具が凄く丁寧に塗られていたことです。 これは図録や本ではわからない、本物の絵を観なくてはわからないことで、さすがに子どもの絵だとは全然感じませんでした。

  • tsu********

    5.0

    ファンタジーだよね

    「モヒカン、故郷に帰る」も好きだった。 この監督の画面の切り取り方や、呼吸のテンポが好きなんだと思う。 モリは本当に見てよかった。 樹木希林さんは鬼籍に入られたが、山崎さんはどうだっけ? あの歩き方、言葉の出し方、筆を握るときの鼻息とかすごいな。 熊谷守一さんをそんなに知らないので、むしろ楽しめたのかもしれませんが、 出会えてよかったです。

  • hos********

    5.0

    ネタバレ一度は観て!

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • yot********

    3.0

    ネタバレ何故?

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • sun********

    2.0

    ありえニャー現象に、吃驚!Σ( ̄□ ̄;)

    樹木さんと、白ネコに、釣られ 試しに、鑑賞してみたけれど 結果は、惨敗! 全体評価は、そこまで、悪くはないけれど 個人的には、ちっとも、面白くなかったです 敗因は、陳腐な脚本と、冗長な演出! 植物や、昆虫を、やたらと、長写しするので 早い段階で、退屈してしまった。 内容は、山崎努さんが、演じる 実在した画家=熊谷守一(通称:モリ)の 晩年の1日を綴ったもの …なのだが たった、1日に、詰め込むには 少々、無理があり過ぎた様な…(゜o゜) なので、どうせなら もう少し、エピソードを膨らませて モリの庭の「四季折々」の風情を盛り込みながら 進行したら良かったんじゃないかと… ■春には、カメラマン(加瀬亮さん) ■夏には、旅館の番頭さん ■秋には、工事現場の監督さん ■冬には、「未知との遭遇」…みたいな そいで、翌年の春に、あのラストなら もう少し、楽しめたかも? 鑑賞後、「滝を見にいく」の監督と知り、至極、納得! 上記も、「手抜き感」が、半端なかったので。 しかも、本作では、それを誤魔化す為か 劇中、有り得ない現象が起きたので、吃驚!Σ( ̄□ ̄;) ここまで、楽しんで観ていられた人なら 笑って許せる事なのかも、しれないけれど そうでない自分は、一気に、興ざめ!(@_@) この監督、マジで、バカなんじゃないかと、思ってしまった 釣り餌だった「白ネコ」にしても ほんの一瞬、「怯えた姿」を見せるだけなので 「猫」目当ての鑑賞は、お薦めしません! あれじゃ、「パッケージ詐欺」だよね。(―_―) よって、個人的評価は ホントは、★1つに、しようかと思ったのだけれど 主演の山崎努さんと、樹木希林さんは、良かったので 2人の名優に、オマケして、★2つ! 特に、お薦めはしませんが 「有り得ニャー現象」が、気になった方は ご自身の目で、ご確認ください。m(_ _)m

  • yab********

    5.0

    蟻ってのは左の二番目の足から出すんだね

     94歳の老画家が草木や昆虫と戯れていたのは、大きな森ではなかった。実は小さな庭だった。30年もの間、老画家は外も出ず、この小さな庭の散歩に出かけては、自分が作った池まではなかなかたどり着かず、「池まで遠いな」とつぶやく。それだけ彼にとっては、草木、昆虫、爬虫類の新しい発見で時間が割かれていく。  「蟻ってのは左の二番目の足から出すんだね」  彼はじっと石に顔をくっつけて、その小さな蟻の生態に集中する。  小さな蟻がいて、それよりは大きい人間がいて、その人間を囲むように小さな庭があって、それを見下ろす建設中のマンションがあって、だが、そんな小さな世界に老画家の”五分の魂”が、確実に刻まれている。    昭和40年代あるあるの鍵をかけない玄関。いろいろな人が気軽に老画家の夫婦の家の玄関をまたいでくる。そして他愛もない話をして、昼飯を食べたり、お茶を飲んで帰っていく。  「おい、カレーとうどんを一緒にするな」  みんなでカレーうどんを食べている時に老画家が言った偏屈なひとことが胸にしみる。  そんなにぎやかなひとときと夫婦のひとときの見事なコントラスト。  ふたりのルール度外視の囲碁。お手伝いさんと三人で無言で食べる朝食…。  僕が好きなふたりのひとときは、老画家が夕飯を食べた後、自分の仕事場に籠って絵を書く時のふたりの会話だ。  「そろそろ学校へ行く時間ですよ」。  「みんな学校がなくていいな」。  長続きする夫婦の会話ってこんなものなのかな。  この良き昭和の時代のノスタルジーに徒に浸っているわけではない。老画家の生き方や夫婦のあうんの呼吸に感銘を受けているわけでもない。都心の庭付きの家も駐車場やマンションに変わってしまったなあと嘆いているわけでもない。  さりげない毎日の朝食や団欒や会話だけで、得体のしれない感情がこみあげてくる自分にただ驚いているだけだ。

  • oce********

    3.0

    時間も次元も超越したような

    30年間家の中で暮らし続ける画家の熊谷守一。 晩年は庭の虫を眺め続ける毎日。 何か劇的なことが起こるわけでもなく、ただただ一日を追っていくだけ。 これは沖田監督の得意とする作風でもある。 山崎努と樹木希林の佇まいは、もはや次元を超越したかのようなそんな感じ。 いるだけで画になるような存在感。 それがコメディへとフッと転換するのだから面白い。 今後も沖田監督の作品は要チェックだ。

  • たまごロール

    4.0

    時間も欲も超越したモリの庭で

    慌ただしくめぐる毎日の中で、ふと立ち止まってみると、今まで気付かなかったものが見えてくることがあります。 何気ない風の音や虫の声。 便利さと引き換えに私たちが失って来たものがモリの庭には沢山あるのです。 CGを一切使わないほんもののアリや蝶などの虫たちの姿が本当に美しくて、 私たちの迷いも悩みも、実はみんな小さなことなんだと思わずにいられないです。 小さな庭で、あたかもそこで本当に何十年も一緒に暮らしてきたような、誰にも立ち入れない夫婦の絆を山崎努・樹木希林のふたりが演じます。 おふたりの演技があまりに素晴らしいので、ヤボな演出が鼻につき、勿体ないです。

  • sil********

    3.0

    ゆったり

    草や虫でいっぱいの家で暮らす老いた守(モリ)とその妻。 忙しい時間のすごしかたは合わないようす。泰然自若、独自のゆったりしたリズムで生活している。 そんな彼等にも時代の移り変わりが影響してきて…。

  • ucy********

    2.0

    誰に向けての映画か分からず

    熊谷守一の大ファンで、守一美術館にもよく行きます。 好きが過ぎる題材の映画は大体ガッカリするので観るつもりなかったのですが、埼玉県の酒蔵を改造した深谷シネマで上映が始まったので見物も兼ねて観てきました。 映像も曲もキャストもとても良かったけれど、他の方も書かれているように脚本や演出が良くない! モリ様のコアなファンからすると物足りないのは仕方ない。ですがモリ様を全く知らない人も楽しめるように作ったのかなと推察しても、どっちつかずで中途半端。どっちの側でも楽しめないんじゃないかと思いました。 モリの特別な人感を出したいがために、普通の人々をより普通らしく演出してるんだろうけど、それがうざったく、耐え難いレベル。 そんなことしなくても映像と音楽、主役の2人の存在感でモリの特別感は観てる人に十分伝わると思います。 深谷シネマのレトロな雰囲気と相まって最後まで見たけど、一般の映画館だったら途中で出てたかもしれません。 主役の2人はもちろん、俳優陣や映像表現がとても良かったので、なんだかもったいない感じです。

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