全周カメラという軸に全てを巧みに集約
- sol***** さん
- 2020年11月25日 14時54分
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青春群像劇はテーマが明確じゃないとブヨブヨ締まりのない物になりやすいが、本作は360度全周カメラというストーリの軸とするには打ってつけのメカニカル素材を据えたのが大きかった。
まぁそれは個人的な好奇心が掻き立てられたからとも言えるが、映画の総合的な出来という点においてもなかなかの好印象が刻まれた。
テンポもよくエピソードつながりもスムーズ。
アナログ写真に合わせたかのようなややクスミ気味の映像トーン、光の陰影コントラストの用い方なども上手いと感じる。
俳優陣への演技も明確な演出意図が感じられ小気味よい。
細やかさと大胆さ、そして情熱をもって監督されたのだろうなぁとこちらに伝わってきた。
主演男子は正直可もなく不可もなくという印象だが、松本穂香といとこのお姉さん役の主演男子に対する叱咤激励の演技が全周カメラと並ぶ本作の大きな肝でしたね。
13回転全周写真をエンドロールに持ってきたのも上手かった!
4.2の四つ星
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