一口寸評
- nn1***** さん
- 2018年9月19日 13時11分
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中国、台湾映画に欠かせぬ名女優シルヴィア・チャンが、監督(14作目)、脚本、そして主演も兼ねた。
3世代それぞれの女性の愛をきめ細かく描き、出色の出来だ。
定年間近の教師フイイン(シルヴィア)の母が死に、田舎にある父の墓を街なかに移そうと目論むも、父の先妻がそれを拒み確執が生まれる。
TV局に勤めるフイインの娘は、義理の祖母たる老女に近づき真意を聞き出そうするが…。
一年で出て行った父を生涯待ち続けた元妻。
フイインと夫(中国第五世代の監督田壮壮が好演)は倦怠期のさなか。
娘は愛する男を翻弄しつつ翻弄されている。
世代的な意識、感覚は違えども、女が男に求める愛のかたちは不変。
日本の配役を想定するなら、フイインに大竹しのぶ、先妻に故りりィ、娘は門倉麦か。
特に女性の方に観てもらいたい、抒情味あふれる逸品。
詳細評価
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- 泣ける
- ロマンチック
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