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タクシー運転手 ~約束は海を越えて~ (2017)

A TAXI DRIVER

監督
チャン・フン
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4.21 / 評価:1515件

涙と笑いと友情

☆1176


01戒厳令
02光州へ
03通行禁止
04病院
05武力衝突
06伝えるべき真実
07私腹軍人
08歪められた情報
09一斉射撃
10検問
11果たされた約束
12 2003年12月

1980年
光州事件を取材する為にソウルから光州へ向かう
ドイツ公共放送ARD記者ピーターと<横取りテキトー運転手>の
友情を軸に光州事件を浮き彫りにしていく

137分と韓国映画の特徴として比較的長い為に
冒頭のシーン等展開とは無関係な描写が延々と続く
冗長さが幾つかある(私のレビューもほぼ文字制限数ギリギリで
無駄満載だが、4000文字くらいあるのは編集が面倒で
UPしてないナンバリングが飛んでる)

彼が学生デモを毛嫌い批判し決して好意的でない事は分る
物語としてはこのようにテキトーな人間が重要な出来事に遭遇し
改心し貢献するほうが真面目熱心でこの流れの為に存在していた
と思えるような人より面白い


ベースがノンフィクションだったからこそ<再構成>した
実際にはなかった事などの描写は入れないほうが
リアリティーがあると思うのだが(1つ2つの
想像程度と監督の解釈が入るのはともかく)

韓国社会を描く時に必須と言えば<貧乏>で
その<貧乏>だが決して悪人ではないタクシー運転手が
娘がいじめられたといじめっ子の大家に怒鳴り込みに行けば
<家賃滞納4ヶ月>でブーメランの返討ち(爆笑)
飯が美味いと褒めたらその大家の女性が作ってくれたと
娘が答え<不味い>と吐き出す(彼はもっとコメディーに出るべき)
この女性も口は悪いが少なくとも彼の娘を虐待などせず
むしろ親切な事をしてる
この手のユーモラスなシーンがある事で光州事件の
残虐さとのギャップが際立ち展開の面白みが
ある、サスペンス的に緊迫感だらけで描く事も出来るだろうが
ユーモアを交えるほうが悲劇との落差が目立ち構成も優れてる

家賃10万ウォン滞納でその大家に10万ウォンを貸してくれと
頼むほど楽観主義者

サボク 熱心でない人が意外と役に立つ
自称愛国者が国の為に何もせず単に口先だけ


運転手の本名のフルネームは最後まで明かされない

ドイツの炭鉱は韓国人の出稼ぎ先
キムはサウジでトラックの運転手をし金を稼いだ

どこかの高速道を通行止めにして撮影したのだろうか?
日本では開通前でしか不可能と思える。

サング 隣のクソガキ子供まで男尊女卑

検閲に従属し白い新聞記事や韓国軍大本営発表を
垂れ流すTVもある意味共犯者。

光州のタクシー運転手の家に泊まる事になり
大学生ジェシク が1曲披露したりけっこう笑いも入れていて
<悲劇1色>に染めない描き方がこの場合悲しみが強くなる。

あの運転手役テスルも決して善人顔ではないのに
何故か悪役は演じないことが多いし、憎めない顔
本当の悪人は選挙ポスターで貼り出される場合が多い。

私腹軍人

ジェシクが自分の命と引換えに2人を逃す

何故か韓国映画は食事シーンが多く
けっこう重要な転換点になったりする。

路上の靴 娘の靴の対比(韓国映画は上手い)

彼が妻を亡くしアルホリになった過去とそれと
決別した事を告白

反社会的勢力・アカと一般市民も学生などを批判

娘ウンジョンの為に一度は1人で光州を離れるが再び戻る

ピーターが撮影した軍部の虐殺弾圧映像が日本発で
流れ光州事件が国際社会に伝わる。
(現在でも正確なことは不明な点も多い)
陸軍空挺部隊が出動(何処の国でもエリート部隊、
ライフルもM16で検問部隊のオンボロではない)


記事を書くために光州を2人で脱出する、最後の
検問でナンバープレートが軍曹?に見つかるが
何故か彼は見逃す(唯一考えられるのは彼も
弾圧虐殺を否定的に見ていた)

その後黒のジープが直に追いかけて来て
仲間のタクシーが犠牲になり助けるシーンは
何処までが事実だったのだろうか?

韓国社会・政治が決して完璧とは思えないが
このような独裁や軍部弾圧を乗り越え犠牲を払い
獲得した自由民主主義と権利で、日本みたいに
アメリカに<押し付けられた・みっともないby安倍>
民主主義ではないから韓国国民の民主主義度は
日本人より優れてる部分がある、例えば日本では
街頭デモは嫌悪批判される西側では稀有な国だが
韓国は当然の権利(香港のデモなど反中国デモは
礼賛される二枚舌もセット、私はヘイトデモじゃ
ない限りデモは当然の権利だと思う)
ロバートデニーロのタクシードライバーや
フランス映画のタクシーなどタクシーを扱う映画が
何れ<ウーバードライバー>に代わって描かれる日が
来るのだろうか?


ラストは2003年にピーターが光州事件報道で
表彰されるために韓国を再訪し< キム・サボク  >に
会いたいと演説で述べるが彼は名乗り出なかった
(そして相変わらず金儲けは下手だった)

エンディングは本物のピーターがインタビューで
彼に会いたいと言う映像、これを軸に描いた。

詳細評価

物語
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