あき
4.0点
冒頭はシリアから国境を越えようとする難民たちの悲劇から始まります。溺れそうになりながら岸にたどりついた少年は打たれて死んでしまうと思いきや、奇跡か超能力の目覚めか、空中に浮遊し始めます。この辺の説明は一切無く、それがこの話を寓話的にみせてます。浮遊する少年の影、天井に向かって回転する様子など、とてもファンタジックでいいですね。少年は父を探し、協力するふりした医師は自らの賠償金の支払いのため、少年と連れて奇跡を見せる治療と称して大金を得ようとします。現代的な問題を絡めながらも、見どころのある寓話だと思いました。
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