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友罪 (2017)

監督
瀬々敬久
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  • みたログ 2,391

3.06 / 評価:1666件

法で贖えない罪をどう償うのか

  • たまごボーロ さん
  • 2018年5月27日 1時04分
  • 役立ち度 16
    • 総合評価
    • ★★★★★

少年犯罪における更生とは何か、償いとは何か、そもそも罪とは何かを問う。これは答えのない問題だろうと思った。正解はない。法の上では罪の定義があり贖罪もできる。でも魂の問題は、法律では贖いきれない。
最近の映画では「聖なる鹿殺し」も贖罪の話だった。あの映画では、法は許しても神は許さず激烈な犠牲を求めてきた。ただ現実には「目には目を」式の償いをするわけにはいかない。
罪を犯した人は永遠に幸せになってはいけないのか。これも答えは無いなと思った。罪を償った上で幸せになっても当然いいはずだけど、もし自分が被害者側だとしたら加害者側が幸せに人生をリスタートしていたら何ともやり切れないと思う。
被害者家族、加害者家族の終わりない苦しみはとても想像しきれないが、いつ自分もその境遇になるかわからない。多分、誰もが「なぜ私が」「なぜうちの子が」と思ってしまうだろう。理不尽だが逃げられない。
この映画の中の「少年A」が被害者への償いを続けているのかは描かれないのでわからないが、自分の精神を保つことに精一杯で、どうやら何もしていないように見える。そこがどうも乗り切れない点だが、リアルといえばリアルなのかもなと思った。

他にもどうしても気になるところがいくつかある。
まず「激高して声を荒げ席を立って出て行く人と、それを追う相手」この描写が何回も出てきてうんざりする。こういうダサいお芝居はいい加減やめて欲しい。
また、やたら大声で喚くのも邦画でありがちだが、個人的には好きでない。
女性の描き方も気になる。中絶をあたかも殺人と同等の罪であるかのように扱うのも疑問だ。未成年の望まない妊娠と中絶は避けたい事態であることは間違い無いが、彼女と彼女の母の罪のように見えるのはちょっとどうかと思う。
夏帆ちゃんの役も扱いが酷い。少し頭の弱い子という設定なのかもしれないが、性的搾取の被害者に「無垢」という役割を背負わせる演出は好きになれなかった。
瑛太のヌメッとした不気味さと、生田斗真の生真面目な表情はよかったものの、二人ともおしゃれ感を捨てきれていないのもちょっと惜しい感じがした。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 絶望的
  • 切ない
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