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ガーディアンズ (2017)

ZASHCHITNIKI/THE GUARDIANS

監督
サリク・アンドレアシアン
  • みたいムービー 76
  • みたログ 256

2.72 / 評価:210件

良い意味で正真正銘ヒーロー物バカ映画です

  • bat***** さん
  • 2018年1月28日 0時33分
  • 閲覧数 690
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

「日本よ、これがロシア映画だ」というちょっと久しぶりに見た「アベンジャーズ」キャッチコピーのパロディ全開でお送りしている本作「ガーディアンズ」。

良い意味で、外も中も正真正銘バカ映画です。

結構な予算がかかっているらしく、映像も全くチープではないのですが、なんというか企画そのものに半笑い感が漂っている感じ。いまさら超人ヒーローが集まって悪を倒すって・・・二番煎じにもほどがあるよ!と誰だって思うところです。音楽さえもどことなくアメコミっぽいですから。

でも、その見方でいいと思うんです。

ツッコミながら観る前提は製作者もわかっている気はします。

個人的には本作はヒーロー映画ではなく、クマ映画だと言いたいです。詳しくは観てほしいので書きませんが、クマが鑑賞後の観客の脳みそのほぼ全てを持っていっちゃいますよ!

しかも、奇遇なことに、本作の公開日前日にイギリスのクマ映画「パディントン2」が公開されているのです。各国(2国)のクマ映画が揃いましたね。

よし、じゃあ、ハッキリ言いましょう!クマ映画が観たいのであれば、「パディントン2」がオススメです!(あれ?)


「パディントン2」、面白かったですね。

イギリス在住のクマは一生懸命働いてお金を涙ぐましく稼いでいるのに、ロシアのクマといったら・・・。

そんなクマも所属しているロシアのヒーローチーム「ガーディアンズ」。

・念動力で鉱物を自在に操る屈強そうな男「レア」
・超高速で移動しながらショーテルで敵を一刀両断する「ハン」
・透明になるなど擬態能力を持つ美女「クセニア」
・上半身がクマになる「アルスス」

なんか昨今の「多様性重視」傾向にすっかり毒されてしまったのか、私もこういうチームものを見たとき、つい人種バランスはどうなっているのだろうと考えてしまうのですが、意外にロシアなりのバラエティが実はあります。

ハンは見た目といい、もろに忍者っぽく、演じているサンザール・マディエフもアジア人顔に見えますが、カザフスタン出身のようですね。アルススを演じたアントン・パンプシニもカザフスタン。また、レアを演じたセバスチャン・シサクはアルメニア出身。クセニアを演じたアリーナ・ラニナだけロシア生まれみたいです。

ロシア映画界の俳優事情は全然知りませんが、結構カザフスタン系など周辺諸国の俳優も多いものなのでしょうかね?

でも、ほら、人種なんてどうでもいいんです。大事なのはクマです。

本作を観た人の頭に強烈な印象を植え付けるのはやっぱりクマ人間、アルスス。こういう怪物になっちゃう系の超人はベタです。私もてっきりハルクみたいな手が付けられない大暴れポジションだと思ってました。しかし、予想以上の魅力がありましたね。正直、他の3人の超人と悪役はアメコミ映画の劣化版でしかないと感じましたが、このアルススに関してはハルクよりもキャラの活かし方が上手かったと思います。

後半は大型のガトリングガンを手持ちして戦うというクマにあるまじき戦闘スタイルを確立したと思ったら、お次はなんと上半身だけでなく下半身もクマに。要するにただのクマです。ただのクマがガトリングガンを背負って暴れるという「超人」とは何かを問いかけるような存在感。というか、「超クマ」だよね。もはやクマが凄いのか武器が凄いのかわかりません。

この「超クマ」は本作でもユーモア担当になっており、唯一専用スーツを用意してもらえなかったり、エレベーターに乗るくだりだったり、イチイチ笑わせます。人を背中にも乗せてくれるし、案外、良い奴なのもいいですね。

とまあ、キャラ映画としては楽しいのですけど、全体としてはどう考えたって詰め込み過ぎな内容。「ジャスティス・リーグ」でさえ急ごしらえ感があったのに、たったの89分で超人を集めてチームを作って戦って結果を出すのだから、そりゃそうです。

あのラストの合体必殺技といい、よくこんな終わりにしたなと思うほどの超強引な幕引きは嫌いになれないけど・・・。

あと気になるのは、ロシア国内の評価です。これが酷いもので・・・。

興行収入も伸びずに、批評家からのレビューも散々。しかも、本作の制作会社の「Enjoy Movie」は破産してしまいました・・・。ロシア映画史に残る大失敗作と言われかねない惨状。ツッコミながら見れば上々なんて軽い気持ちでいましたけど、それどころじゃありませんでした・・・。「ガーディアンズ」はロシア映画界では何も守れず、損害を出しただけのようです。ヒーローは大変だなぁと思いましたね。

続編もやる気満々なエンディングでしたが、当然、これは無理っぽいですね・・・。

頑張れ、ガーディアンズ。まだ始まったばかりだ。

詳細評価

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