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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア (2017)

THE KILLING OF A SACRED DEER

監督
ヨルゴス・ランティモス
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  • みたログ 407

3.38 / 評価:299件

バリー・キオガンが際立つ不条理劇

  • yab***** さん
  • 2019年6月6日 20時59分
  • 閲覧数 194
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

ロシア系かアジア系か。いや特定するとすればアゼルバイジャン、ウズベキスタン系か。およそ欧米人という感じはしない。生まれはアイルランド・ダブリンらしい。少年役のバリー・キオガンの謎の正体にこだわっているだけだ。『ダンケルク』に出ていたらしい。が、記憶にない。そんな彼が、本作の怖さそのものだ。

 循環器科の医師と少年の関係。家族でもないのに異様な関係だ。医師の負い目に少年が付けあがる。
 少年は、医師にプレゼントと言ってジャックナイフを贈る。医師にぼうぼうの腋毛を見せてくれと言う。
 少年は医師の家族にも会うようになる。医師の家族に異変が起こる。
 何が怖いかと言うと、少年に喜怒哀楽の感情がないことだ。感情がないままに医師とその家族に支離滅裂なことを言う。心の病が原因なのか、母子家庭の環境が原因なのかわからずじまい。

 途中から少年が変に冷静になっていくにつれ、医師の家族が常軌を逸してくる。
 この異様な捻じれの背景が、実は見えない。
 終いには、医師の家族は最初から壊れていたという気がしてくる。
 そもそも夫婦の性癖が異様。娘、息子も子供らしさがない。家族みんながなにかに絶望している。
 少年のせいではない。そう思えてくる。あらかじめ失われていたものが、少年の”魔法”によってあぶりだされただけのように思えてくる。
 鬼才ヨルゴス・ランティモスが仕掛けるイヤーな不条理。後味が悪すぎて、ニコール・キッドマンが出ていることを軽く忘れる。

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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