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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア (2017)

THE KILLING OF A SACRED DEER

監督
ヨルゴス・ランティモス
  • みたいムービー 135
  • みたログ 409

3.37 / 評価:300件

監督のヘンタイぶりに頭を深く垂れたくなる

  • fg9***** さん
  • 2019年6月14日 15時00分
  • 閲覧数 348
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

…ヘンテコリンな作品『籠の中の乙女(2009)』『ロブスター(2015)』などのヨルゴス・ランティモス監督作品なので、愉しみに観てみる。
 …あらすじは、横着をして、解説の次のとおりだけでイイだろう。
 『心臓外科医のスティーブン(コリン・ファレル)は、美しい妻(ニコール・キッドマン)と二人の子供と一緒に郊外の豪邸に住んでいた。
 しかしある少年(バリー・コーガン)を家に招いたことをきっかけに、子供たちが突然歩けなくなり目から赤い血を流すなど、異変が起こり始める。
 スティーブンは、究極の選択を強いられることになり……。』
 序盤、スティーブンと少年マーティンが実の親子のように仲がイイのだが、マーティンが最初に登場した瞬間から、眼がいっちゃっている感じでゾワゾワとしてくる。
 スティーブンは高級そうな腕時計をプレゼントしたりもするので、彼に何かしら負い目でもあるんかいの~と観続けていると、案の定、スティーブンは手術でマーティンの父親を死なせてしまっていたのだった。
 しかも、酒を喰らっての執刀だったらしく、こりゃ、マーティンに恨まれても仕方がないわなぁと更に観続けると、イイ子ちゃんぶったマーティンはストーカーのようにスティーブンに纏い付くのだった。
 あまりにもマーティンがシツコイので、遂にスティーブンはブチ切れる。
 すると、マーティンは涼しい顔をして、次のように言うのだった。
 「先生は僕の家族を1人殺した。だから、先生も自分の家族の1人を殺さなくてはならない。そうしないとバランスがとれないんだ。誰を殺すかは、数日以内に先生が決めて……。そうしないと、全員が死ぬことになるよ。1人目は手足が麻痺してくる、~省略~、次は眼から出血したりして……」
 で、解説のあらすじにあるとおり、「子供たちが突然歩けなくなり目から赤い血を流すなど、異変が起こり始める。スティーブンは、究極の選択を強いられることになり……」
となるのだった。
 あんれま~、マーティンは黒魔術師だったのかと、臍で茶を沸かしてしまいそうだったが、そのお茶は直ぐに冷え冷えと冷め切ってしまうのだった。
 マーティンは、自分の腕の肉を噛み千切って唾棄するし、パスタの喰い方は気色悪いったらありゃしなかったな。
 パスタを食べる度に、マーティンの不気味さを想い出してトラウマになりそうだった。
 で、スティーブンの究極の選択だ。
 すっかりマーティンの黒魔術に憑依されてしまったのだろう。
 奥さん・娘・息子の3人に頭から袋を被せて円形状に椅子に座らせ、その円形の中心にスティーブンが立ってグルグルと回り、止まったところで猟銃をぶっ放すという、原初的な人間ロシアンルーレットを断行するのだった。
 もう、グルグル回るスティーブンが無様で……というか、異様で、眼を塞ぎたくなったが、2発目まではあらぬところに発砲したので胸を撫でおろしたものの、3発目は息子にドンピシャ命中して、マーティンの予言は現実のものとなってしまうのだった……といったストーリーでイカッタかな?
 コリン・ファレルもニコール・キッドマンも芸達者ぶりを遺憾なく発揮していたが、マーティンを演じたバリー・コーガンが不穏で不気味でグロくてゲスくて、2人のスターの熱演を尻目に、全部掻っ攫っていったっけな~。
 BGMもネチネチと不安を煽るので、もう、これ以上、神経を逆撫でするのは、やめてつか~さい!!と叫びたくなるほどのヘンテコリンでオットロしい作品で、ヨルゴス・ランティモス監督のヘンタイぶりに頭を深く垂れたくなる、3.8点といったところかな。

 (メモ 総レビュー数:3378件、2019年度208作品目)

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