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名探偵コナン ゼロの執行人(しっこうにん) (2018)

監督
立川譲
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  • みたログ 7,272

4.09 / 評価:5,857件

エンディングの歌詞まで含めて作品

  • w_m***** さん
  • 2018年4月13日 17時00分
  • 閲覧数 9145
  • 役立ち度 86
    • 総合評価
    • ★★★★★

完全に大人向けに振り切りつつ、コナン作品としてはギリギリの線を狙いにいったな、という感想です。その象徴が、福山雅治の初起用であり、「真実はいつも一つ」というコナンの絶対正義に「正義は涙の数だけ」と返すテーマ曲だったかと。
結果、非常に面白いアニメ作品になりました。コナンの映画はストーリーが子供向け過ぎてちょっと…という方にお勧め。
映像が非常に綺麗ですが、こちらも青を基調としており、通常の明るい色調のアニメコナンよりかなりシックな印象。ビルや道路といった夜の都会の陰影を重視しています。
公安という今までにないテーマを扱う以上、脚本も難解なものになり、公安組織について軽く予備知識は入れていったのですが、それでも混乱しました。コナンでは滅多に描かれない、逮捕後の起訴までの流れも出てくるのも異色。(考えたら、証拠や現場を荒らしまくるコナンが解決した事件って、検察で不起訴や追加捜査になる可能性もあるんですね…)
サイバー関係の知識も必要です。お子さんと観に行く親御さんは、鑑賞後に質問の嵐に見舞われると思うので、予習していくことをお勧めします。(映画のパンフレットが資料として優秀なので事前に買っておくのも手)
そうした難解さを誤魔化さずに直球で描くことでリアリティが増したし、ここまでやらなければ、公安、しかもゼロという特殊な組織に身を置く安室透=降谷零の魅力を描ききれなかったと思います。
そんなハードなストーリーの中で、少年探偵団が彼らなりのやり方で活躍しているのが、コナン映画としての一線を守ってました。
ドローンの遠隔操縦というのも、脳が柔らかい子供の方が向いていると実証されていますし。3人で一つのマシンを操縦するところは、ちょっと合体ロボアニメっぽかったかも。

ゲスト声優に関しては、博多大吉氏は出番も少な目だし、ぎり許容範囲…。
上戸彩氏はかなりうまかったです!なかなかテンポのいい話口調で、専門用語の説明も聞き取りやすい。何といっても最後に露わにした憤り。
ご本人の顔は全く浮かびませんでした。

今回フィーチャーされた降谷零ですが、推理面ではコナンに株を譲ってしまったので若干頭脳の見せ場が減りましたが(これは仕方ない)、彼の能力、信念、正義を余すところなく見せつけてくれました。
正直、原作者よりもこの監督と脚本家の方が、深く降谷零のキャラクターを理解しているのでは?とすら思えます。原作の扱いにはちょっと納得がいかないところも多いので…。

予告のミスリードが上手い具合に効いていたので、ラストのスペタクルシーンにも有無を言わさず引きずりこまれました。「ねーよw」と突っ込む間も無し。
安室のドライブテクは完全に人間辞めてます。RX-7も車辞めてます。
純黒よりはるかに演出、映像、音楽、派手さが向上していて、ここだけを見るためだけでもあと数回くらいリピートするかも。

一つ注文をつけるなら、アニメのプレストーリー(ケーキが溶けた!)で示された、真相を突き止めるコナン、そもそも事を起こさせない安室、という2人の方向性の違いが、もっと明確に打ち出されれば良かったかな。
そうしたら、「真実VS正義」というキャッチコピーがもっと引き立ったかも。

詳細評価

物語
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