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名探偵コナン ゼロの執行人(しっこうにん) (2018)

監督
立川譲
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  • みたログ 7,217

4.10 / 評価:5,804件

もはや脚本家の自己満足 私物化の極み…

  • sak***** さん
  • 2018年6月12日 2時44分
  • 閲覧数 3197
  • 役立ち度 34
    • 総合評価
    • ★★★★★

タイトル以上でも以下でもなくですね、今作は特に。
全く大人向けとは思いませんでした。子供だましでしょう。
諏訪P曰く、櫻井さんの超得意エリアらしいですが、本当ですか。
実写(相棒)でできない脚本をこっちに回されて書かれた感が強かったです。

自分の書きたいことだけ書いて、あとはものすごく雑な脚本なんですよね。

警察庁、検察庁、警視庁の各々の公安
前半と後半で、安室とコナンの協力者を交替(対比)させて描く
強引に正義vs真実
IOTテロ

これくらいだけだったでしょうね。
自分の書きたいこと以外はすごく雑で、エピソードも適当に継ぎ接ぎした感じが今作もすごかったです。
だから探偵団、蘭ねーちゃん、英理さんやおっちゃんのやりとりがすごく浮いて見える。

結局、自分の世界観の公安に関する脚本を書きたいだけで、名探偵コナンの公安も安室も書く気は全然なかったと思います。過去全部違和感だらけで、好きになれませんでしたが、今作はいつも以上に酷いと思います。

キャラクターの台詞や人格のブレならまだしも、それ以上に世界観や設定を理解していないばかりか、作品をリスペクトしている姿勢が全く見えません。

たとえば、シナリオ初稿で最初の火星探査から帰ってくる日付が5月3日なんですよね。
それでいきなり青山先生に「誕生日の前日はやめておこう」と赤字で訂正が入っていますが、普通にありえないですよね。
最初から名探偵コナン読んでいたり、映画を見ていれば、わざわざこの日付を使おうとする発想が出てきませんし、時計仕掛けの摩天楼を見ていないんでしょうか。
作品に喧嘩売っているんでしょうか。


また映画としても見ても面白くなかったし、微妙でした。たとえば安室さんは、最初の警備の段階で、IOTテロに気づいているわけで、その後のセリフや行動が理解できません。
クライマックスもドラ○もん状態で、その他映画自体の整合性も酷いものでした。

自分は安室さんも大好きですが、今回は全然かっこいいと思いませんでしたし、好きにもなれませんでした。
上辺の絵的にはかっこよかったですが、本当の意味での絵的なかっこよさではありませんでした。
それこそ公安の正義があるからこそ、絵のかっこよさに命が宿るわけで、意味ない・必要性のない行動を連発されても白けるだけですよね。

そして最終的には、火星探査機が落下しますが、もはや公安案件ではないでしょう(笑)
これをやりたいなら17作目の海上自衛隊、イージス艦の時の方がよかったのでは。

こうすれば、名探偵コナンのクライマックスだろ?
少年探偵団使えばいいんだろ?
みたいなテキトーなノリで決められてる感が否めません。
もっと各々のキャラにアイデンティティがあり、理詰めの作品だったはずでは。
そういうドラ○もんハイライトをやりたいなら、ドラえもんにでもオファーして書かれたらいかがですか?


また「正義」があれば何をしてもいいという感じで書かれていたのが脚本家の思想?というか描き方が非常に嫌だった。

あくまで警察庁公安の「正義」は、恋人である国を守るためではなかったのか。
幾ら守るためとはいえ、一民間人を巻き込み、事件をでっち上げ、事故で処理させないという手法に疑問を感じざる得ない。
もちろんおっちゃんが逮捕されるプロットありきで、シナリオをお願いされたことは分かるが、同時に再放送された第199話200話「容疑者・毛利小五郎」を見れば違いは一目瞭然。
こちらは視聴者にもおっちゃんが警察に連行されるという状況証拠がしっかりと提示され、視聴者が共感し、話を入って行ける材料を提供している。おっちゃんの連行の不可避を表現できている。

で結局、おっちゃんを巻き込んだ理由が、「君の本気が見たかったから…」
は?ふざけているんでしょうか。
こんなふざけて理由で逮捕されたのだとしたら、今度はコナン君の「正義」で反論する場面でしょうに。
山荘包帯男の時のように…
初恋の人想い出事件のように(この部分だけはアニオリだったが…)
11人目のストライカーのように…
ふざけるなと言っている場面でしょう。

「安室さん…それが公安の…公安の正義だというのか…ふざけるな…」と…

作品4つ見て感じるのは、グランドデザインを描くの非常に下手で、緻密なシナリオの組み立て方も下手だということ。
それに加えて、作品のキャラクターの理念や哲学、それこそ正義感を理解しているとは思えません。
シナリオも部分の話ばっかりで、全体の整合性は一体どこに。
だから1つの作品内ですら、自己矛盾を起こしてしまう。

名探偵コナンの脚本を担える実力を備えているように思えません。

新宿TOHO朝一で見てきましたが、落胆感・疲労感が半端なかったです。
監督が変わった影響か、全体的に絵が見やすかったのはよかったです。
また最後のセリフだけは、ようやく名探偵コナンの安室という感じがして、よかったです。

詳細評価

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