ここから本文です

上映中

名探偵コナン ゼロの執行人(しっこうにん) (2018)

監督
立川譲
  • みたいムービー 1,218
  • みたログ 6,277

4.13 / 評価:5,006件

大人味濃厚な硬派アニメ

  • nob***** さん
  • 2018年4月15日 2時18分
  • 閲覧数 5547
  • 役立ち度 33
    • 総合評価
    • ★★★★★

これほど硬派でシリアスな作品だったとは全く想像していなかった。久し振りにアニメでも観ようかなという私の軽い気持ちは木っ端微塵に吹き飛んでしまった。

本作は、子供向けアニメの域を完全に超えた大人味濃厚な推理サスペンス・アニメだった。本作は、従来シリーズの良さ、従来シリーズの登場人物は活かしコナンらしさは堅持しながらも、検察、検事、公安警察、弁護士、国選弁護人、送検など、実写版の本格派刑事ドラマ、探偵ドラマのような言葉が飛び交う、極めて硬派でシリアスな内容になっている。大人向きのアニメに仕上がっている。

本作の舞台は東京。東京サミット直前に会場で爆発事件が起き、毛利小五郎が犯人として逮捕されてしまう。主人公・江戸川コナンは、警視庁公安部を操る秘密組織ゼロの安室透も事件に関与していることを知り、小五郎の無実を証明するために得意の明晰な頭脳を駆使して、事件の真相に迫っていくが、そこには想像を遥かに超えた真実が持ち受けていた・・・。

本作は、主人公・コナンの頭脳明晰振りは相変わらず健在であるが、何と言っても安室の存在感が際立っている。コナンと安室は、それぞれの正義感で、一つの真実を追って、知的な真剣勝負を繰り広げていく。やはり、主人公には強いライバルの存在が不可欠であり、ライバルがいると作品が引き締まって緊迫感があり断然面白くなる。また本作は、コナン側だけではなく、安室側からも真実を捉えていくので、ストーリー展開が単純で直線的でなく、立体感、奥行きがあり、作品に深みが出ている。伏線もしっかり張られていて、その回収とともに最後に暴かれる真実は様々な背景を抱えていて、リアルで説得力がある。

作品メッセージの現わし方が出色。冒頭の真実は一つというコナンの台詞、劇中で貫かれるコナンと安室の異なる正義感、そしてラストに流れる主題歌の意味深い詞。全てが繋がって、真実と正義という作品メッセージが形成されている。

本作は、実写版が得意とするシリアスな推理サスペンスに正攻法で挑んだアニメ作品であり、日本アニメの底力を感じることができる作品である。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • かっこいい
  • コミカル
  • スペクタクル
  • パニック
  • 切ない
  • 勇敢
  • 知的
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここまでです このページの先頭へ