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不倫の果て (2017)

O LYUBVI/ABOUT LOVE

監督
ウラジミール・ボルトコ
  • みたいムービー 2
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2.89 / 評価:19件

19世紀風・階級社会における女性の「欲求」

主演のA.チポフスカヤさんは、SF名作『カリキュレーター』に出演し、多くのレビューアーが見惚れたと絶賛する、若いロシア美人。

本作品は、メロドラマですが、やや珍しい設定。今日の欧米日の「市民社会」では、男女は友達関係ですが、この映画のように、人妻が別の男の名声と財産に魅かれ「欲求」に導かれて・・・という小説は、19世紀の階級社会、ブルジョア社会によくありました。尾崎紅葉の、「ダイヤモンドに目がくらみ・・・」というやつですね。

もちろん、そういう欲求は、今でも多くの男女の気持ちに潜在するので、この映画を見る興味は大きいし、勉強にもなります。いくら結婚していても、男性は女性に一定のサービスを提供しなければ、逃げられるか、冷たくされるか、熟年離婚されてしまう(逆もある程度真なり)。男性諸氏、ともに頑張りましょう。ただ、現代の「市民社会」では、男女の関係において、金銭以外の要素が重要になっているので、本作品のような映画は珍しい、レアものです。

主人公女性(名前は、ロシアで一番有名な、「ニーナ」)が結婚している中国語を教える大学講師は、中国人観光客のツアーガイドなど内職もして頑張り、まじめな普通の男なので、別の中年の銀行家との「不倫」には倫理的緊張があるでしょうが、それだけにラブシーンも(夫と、そして不倫相手と?)、激しいものになる。ロシアの富裕層の暮らしぶりや、大学講師レベルのやや貧しい生活、家の中の様子が分かります(日本と同じくらい?)。現代ロシアは、格差が大きい、階級社会なのか? 美人の主人公がカムチャッカ出身という話が冒頭で出るのは、都会慣れしていない女性という示唆なのか。舞台は、都市景観から見ると、「文学の都」サンクト・ペテルブルグのようです。

・・・つまり、見どころの多い映画なのです。

なお、ロシア語、英語ともにタイトルは「愛について」なので、こういうケースを西洋では「不倫」と呼ばないのかもしれない。あな、おそろしや。

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