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レディ・プレイヤー1 (2018)

READY PLAYER ONE

監督
スティーヴン・スピルバーグ
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  • みたログ 5,738

4.10 / 評価:4,665件

原作を先に読んではいけません

  • sbe***** さん
  • 2018年5月17日 3時03分
  • 閲覧数 725
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

むちゃくちゃく期待して行ったけど、結果裏切られたかたち。
というのも、先に原作を読んでしまったからです。

スピルバーグ自身が原作を裏切っているのでむべなるかな。
セレブ生活も長いことになった御大にはもう原作者のようなオタク愛はほとんど残っていないのでしょう。文庫上下巻の原作を2時間ちょいにいかにもハリウッド的にまとめました的作品でした。なので裏を返せば、原作未読の方には気軽に楽しめる作品でもあります。

原作ではあんなに苦労した鍵の獲得もまるっきり各ストーリーを改変した本編ではいとも簡単に達成されます。なのでパーシヴァルの活躍も、彼が最後に手にしたもの(=世界中の人々が求め焦がれたもの)と釣り合わない、モヤモヤ感が残ります。原作者の溢れるジャパニーズサブカルチャーへの愛もごっそり削ぎ落とされてます。ショウは一体何人だったんですかね(原作ではダイトウだけでなく、ショウトウも日本人です)。最初、「謝謝!」とか挨拶していて、は?ってなりましたわ。最近のハリウッド映画は中国人の出資者の意向で必ずチャイナ要素を入れなきゃいけないそうですが、あれがそうでしょうか?しかしこの作品(というか原作)は、80年代のサブカルチャーが主役の映画なので、中華人民共和国さんの出番は残念ながらありません。

ざっと原作に登場する、しかも重要な役割を担うキャラクターはざっと以下の通りです。ウルトラマン、ガンダム、ミネルバX、レオパルドン(東映スパイダーマン)、ゴライオン、エヴァンゲリオン、バルキリー(マクロス)、メカゴジラ(機龍)…ほかにもパックマンなど日本産のゲームもたくさん出てきます。権利の都合上、全部出てくるとは思っていなかったですが、あまりにもトホホですわ。肝心のパーシヴァルは結局ロボットに乗らず終いでしたし。

キャラクターやプロットだけでなく、肝心要の原作のテーゼ「オタク愛」も最後は「現実に戻れ」的なメッセージによって破壊されてしまいます。要するにその教条的な眼差しがスピルバーグのオタク文化への評価なのでしょう。

実物のエイチとの胸を打つ出会いも原作ではハイライトの一つだったのに、そこもパーシヴァルとアルテミスのカップリングを強調するあまりか端折られています。モローもあんな登場の仕方ではなく、もっと大きな役割があったのにこれもカット。単なるハリデーの恋敵に貶められる始末です。

不平不満は尽きませんが、つまり原作のここは外しちゃいかんだろう、というシーンが尽くカットまたは改変されているので、時間を追うごとに興奮が薄れていきました(個人的なハイライトはガンダムの登場ですが、予めようつべで観ちゃってて、映画料金の1000円分くらい損した気分マジで)。

ハリデーの仕掛けたゲーム自体の「誰でも主役になれる」というコンセプトが作品自体に反映されていない時点で、これは原作とは似て非なる作品といわざるを得ません。

せめてパーシヴァルに「チェーンジ!レオパルドン!」と叫ばせて欲しかった!

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