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レディ・プレイヤー1 (2018)

READY PLAYER ONE

監督
スティーヴン・スピルバーグ
  • みたいムービー 1,182
  • みたログ 9,098

4.02 / 評価:7487件

さあ、仮想パーティを楽しもうではないか

  • とみいじょん さん
  • 4級
  • 2021年1月6日 0時54分
  • 閲覧数 471
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

突っ込みどころ満載。 突っ込みまくれ!
 一人でにやけても良し、皆で盛り上がっても良し。

イースターエッグの如く、ちりばめられたキャラクター、BGM、台詞、シチュエーション…。
 あれ?このトラックの下の潜り抜け方、何の映画だっけ?
 え?この女性は『キングスマン』?
 そんな、既視感溢れる映像・BGM…、それだけでもテンションが上がりまくる。
 メジャーなものから、マイナーなものまで、温故知新。
 しかも、あの映画にこの場面を掛け合わせるなんて…。
 そして、チャッキーの最凶さ!恐るべし!
 それだけでも、キャアキャア言ってしまう。

ゲーム好きの心をくすぐる場面は他にもある。
 敵会社のブレーン達。
 敵会社の一員が、最後の問題のゲームに取り掛かる前に、それがやりなれたものだと知って始める時の表情。
 銃を振りかざしたソレントが、撃つのも忘れて思わずウェイドを見つめるシーン。
 本当に、ゲームが好きなんだなあ。でなければ、あんな表情思いつかないよ。


原作未読。
 原作を読まれた方からは『薄っぺらにした!』と怒りの声も聞く。
 うん、謎解き要素は、かなり雑。ご都合主義と言われても仕方ない。
 映画が設定した社会の問題は何も変わっていないから、主人公の活躍も「だから、何?」とストーリー重視の方から突っ込みがあってもおかしくはない。
 
そこが、スピルバーグ監督の強みでもあり、弱みでもあると思っている。
 『ブリッジ・オブ・スパイ』でも、『宇宙戦争』・『マイノリティ・リポート』でも、難しい背景や哲学的な部分はさわりだけ見せて、見事にそぎ落とし、監督が描きたいヒューマンドラマを、とても解りやすくまとめて描き出す(この映画でも、社会構造はともかく、ゲーム依存・それによる破産等は描きながらも、棚上げ)。
 さながら、壮大なる小説を、児童書にまとめるが如く。
 観客が喜ぶツボ・興奮するツボ・感動するツボを見事に探り当て、それを映画として表現する。
 それをあざといと見るか、薄っぺらいとみるか、ハマるか。
 私は、ハマった。


「リアルが大切なんだよ」唐突に出てくるメッセージ。そして、ジェームズとオグとの関係性から導き出されるこの映画のテーマ。今一つ、脚本的に練りこまれているとは言えない。
 でも、散りばめられた前振りはある。





<以下、ネタバレに近い記述あります>

三つの鍵を集めた後に、さらに試練て、なにそれ詐欺!と叫びそうになった。けれど、その後の展開をみれば、とても重要なシーン。気持ちよくねじ伏せられてしまった。

仲間が集まる過程も、一見ご都合主義。ふつう、アバターと現実の人との一致って、そう簡単にはいかんやろ?(オフ会に出たことがない身での思い込み?)
 でも、姿かたちは変わっても、言葉の使い方、言い方、身のこなし、二人で交わした会話で同定していく。
 確かに、現実世界から逃れた仮想世界なんだけれど、身体能力とか、教養・主義、相手に対する態度とかは、あくまで現実の反映、生き様。

それに何より、謎を解く武器は、ハリデーを尊敬しているハリデーオタク。ただ、”知識”としてハリデーのことを知っているだけではない。ハリデーのことを理解しようとし、ハリデーの身になって考え行動しようとするその思いが、謎を解き、ある人のサポートを引き出す。

確かに、彼らが活躍するのは仮想世界。だが、そこに、真剣に相手を理解しようとする人間としての触れ合いがある。
 現実世界で、相手を理解しようともせずに、通り一遍の儀礼的付き合いで済ませているのと、どちらがリアルなのだろう?

なんてことを考える。



かつ、
仮想世界というと、VR、ゲームの世界を思い浮かべるが、
映画も一種の仮想世界。
 そう考えたら、ハリデーの「僕の作ったゲームで遊んでくれてありがとう(思い出し引用)」が、
 スピルバーグ監督からの「僕の作った映画で楽しんでくれてありがとう」に聞こえてきてしまった。
 いや、「こちらこそたくさんのすばらしい映画をありがとうございます。人生豊かになります」と叫びたくなった。


役者では、
 ペッグ氏とライランス氏のコンビがいい。寂しげなジェームズ。そのジェームズの欠点を埋めるような温かみのあるオグの、ジェームズと袂を分かってしまった後悔のような表情がいい。コメディ的な演出はないが、深刻過ぎない軽みがちょうどいい。
 そして、メンデルソーン氏がいかにもの悪役をきっちり演じてくれて、物語を成立させてくれる。



と、いろいろ考えるが、
でも、やっぱり、教訓を得たり、感動したりというより、とにかく楽しむための映画!
巨大な花火、億連発的な。
一夜の夢の世界へいざ行かん。

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