あらすじ・解説
多くの難民が生活しているフランス北部の町、カレー。建設会社を経営し、大きな邸宅を構えるロラン家に生まれたエヴ(ファンティーヌ・アルデュアン)は、両親の離婚をきっかけに家族と距離を置いていた。だが父親のトマ(マチュー・カソヴィッツ)と暮らすことになり、祖父ジョルジュ(ジャン=ルイ・トランティニャン)のいるカレーの屋敷に呼び出される。やがて、家族3世代の秘密が少しずつ明らかになっていき……。
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予告編・動画
作品レビュー(40件)
- ss0********
5.0点
今生きている方や工事現場をしばらく見下ろしたい方、また過去に人を殺したことのある方などはこの映画を楽しく観られると思います
- oir********
2.0点
でいて実は表層的なフランス富裕家族の問題あるあるを描いた映画。ということなのか?・・ 正直よくは分からないのでレビュー投稿後にいろいろ調べてみます。 一つ確かなのは「一体何なんだ??」という好奇心に引っ張られて最後までまんまと見させられてしまったということ。 そして、ラストにおいてあれが老人の自発的行為だったとしても、それをスマホ撮影していたのを見られたことでもはやあの娘に居場所はなく、娘が嫌がっていた施設に収容せざるを得ないかもしれないということ。 如何にもフランスらしい奇の衒い方と言えばそうだが、好奇心以外の肯定的感興が少しも得られない微かに渋苦い映画でしたね。 2.4の二つ星
- oce********
3.0点
多分誰もが思うのは、ハネケ作品でハッピーエンドなんてあるわけないだろということ。 見る側もハッピーエンドなんて求めてないしね(笑) ほとんど機能不全の家族を眺めるだけの代物。 冒頭からスマホである映像が撮影されているのだが、もうこの時点でヤバ目の雰囲気が漂う。 迷惑だけのバカ息子や、エロチャットにふける不倫劇など。 それらの人物が一堂に会し結婚式のパーティーに参加するのだから、何か起こらないわけがない。 意地悪いほどにハネケはお得意の長回しで家族を見つめていく。 最後もそこで終わらせるかというシーンだが、ハネケにとってはハッピーエンドとなるのだろう。
- iip********
3.0点
難民の皆さんに我関せずの態度をとる輩に一言もの申す。今までさんざん観客を挑発するような映画ばかり撮ってきたハネケにしては珍しく真っ当な作品だ。とはいっても、難民の皆さんが映画にほとんど顔を出さない演出はいつものハネケ流。2015年に映画の舞台となっているフランスカレー市に難民キャンプが作られた事実を知らないと、あの黒人の兄ちゃんたちがなんで場違いな場所に登場したのかだろう。 映画冒頭ママが寝る前のルーティンワークを盗撮するシーンが登場する。ナレーション付きなので犯人は娘のイブちゃんであることが明白なのだか、何のためなのかがよくわからない。この他会話が聞き取れないほどの距離から撮られたシーンが何回も出てくるのだが、観客によからぬ妄想をいだかせる悪魔的なロングショットはいまだに健在だ。 ママの死後、離婚したパパの実家に引き取られたイブちゃん。ボケたふりしてすべてお見通しの自殺願望じいちゃん(ジャン=ルイ・トランティニャン)との会話でネタバレする。あの時のあのシーンはそういう意味があったのか。大金持ち一家を次から次へと襲う災難を、まるで写メでも撮るようにボケーと眺めていた我々観客の頭を、ハネケは思い切り叩きつけるのである。 その会話のシーンでイブちゃんが着ていた『I ☆JAPAN』Tシャツを覚えていらっしゃるだろうか。映画の中で起きた架空の事件、実はこの日本で実際に起こっていたというではないか。新聞でそれを読んだハネケは、その時この映画の着想を得たという。他人の心の痛み、それが血の繋がった家族であっても理解できなくなっているZ世代の子供たち。人間という存在を単純化しすぎたバーチャル社会のつけがめぐりめぐって、いよいよ日本にも回ってきたのかもしれない。
- あき
3.0点
ハネケ監督なので一筋縄ではいきません。地味でわかりにくいエピソードはちょっと退屈ですが、登場人物がどれも寒々しくてホラーのようでした。温かい家庭はなく、家族の絆もなく、皆さんネットでSNSをしてる方が幸せそうです。
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