レビュー一覧に戻る
アウトランド

アウトランド

OUTLAND

109

syu********

3.0

「宇宙版真昼の決闘」

SFにしてはかなり地味な作品ですが、ショーン・コネリーが唯一出演したSF映画. 着想バツグンの傑作「カプリコン・1」のハイアムズ監督が、「真昼の決闘」などの名作西部劇の要素を取り入れた近未来SFサスペンス。惑星の連邦保安官が、宇宙の平和と正義のために活躍する。大スター、コネリーのヒーロー像が力強く頼もしい。  21世紀、木星の第3衛星イオは鉱石採掘区になっていた。新任の連邦保安官オニール(コネリー)の着任早々、鉱夫たちの不可解な死亡事故が続発する。男まさりの女医(スターンハーゲン)の協力で、能率重視の支配人シェパード(ボイル)が神経に異常を来たすことを知りつつ、鉱夫たちに興奮剤を常用させていたことが分かる。やがてシェパードが地球から呼んだ殺し屋の魔の手がオニールに迫る。 西部劇『真昼の決闘(1952)』を木星の衛星イオに舞台を置き換えたの映画デザインは『エイリアン(1979)』に影響を受けた二番煎じですが、今観ても旧くなく鑑賞に堪えます。ただし、登場するパソコン入力がコマンド入力によるDOS環境.「真昼の決闘」へのオマージュからか、未来の話なのにショットガン使ったり、アナログな雰囲気もあって面白い。 劇中、宇宙の真空空間に宇宙服を着用せずに放り出された人間は体が破裂し悲惨な死を遂げているが、この当時は急激な気圧低下=血液の沸騰によって身体が破裂するというのが科学的な見解であった。今日では血液が沸騰する際の気化熱でむしろ身体が急激に凍り付くというのが定説となっており、『3001年終局への旅』や『ミッション・トゥ・マーズ』に反映された。

閲覧数684