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アウトランド

アウトランド

OUTLAND

109

yrs********

4.0

未来宇宙の労働環境

 簡単に言うと「未来の西部劇」という感じで、「真昼の決闘」の舞台を宇宙に置き換えてリメイクした映画と言っていいです。    光線銃もモンスターも出てきませんが、環境設定がかなり凝っています。未来の宇宙の生活空間や労働環境はどんな感じなのかをリアルに描き出しています。太陽系最大の惑星である木星。その衛星イオで鉱物資源を採掘する企業が舞台です。  藤子F不二雄の漫画「21エモン」の「木星は地獄だ」という話しに状況設定がよく似ています。無銭旅行から星クズに成り下がり自ら志願して強制収容所に送り込まれた主人公は木星で、パワード・スーツみたいな宇宙服を身に付け暴力管理の元で金属水素の採掘に従事させられます。その不当な労働環境を調査に連邦監察官が登場するというところも似ています。  物語中盤でショーン・コネリー扮する保安官(!)が悪者を追いかけるシーンがあるんですが、この追跡劇がすごいです。よくぞここまで作ったなという感じの狭っ苦しく続く鉱夫の住居スペース内を走る、逃げる、追うのチェイスシーンをたっぷりと見せてくれます。最後は調理場になだれ込んでの肉弾戦、危うくフライドポテトにされそうになりますが…。  悪役を務めるのは、「タクシー・ドライバー」でウィザード(魔女)の愛称で呼ばれる先輩ドライバーを演じたピーター・ボイル。監督はあの「カプリコン・1」のピーター・ハイアムスです。監督はこの映画を「困難と闘う人間たちの物語なのだ」と表現しています。

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