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おもてなし
2018年3月3日公開

おもてなし

962018年3月3日公開

kom********

5.0

他人を思う気持ちは世界共通

台湾の監督が日本で“おもてなし”をどう描くのか気になったけど、 “おもてなし”を巡って日台の登場人物達が喧嘩し考えていく過程で、 親達や若者達の人生観を感じる作品にもなっていた。最後には、涙が出てきた。 言語を超え、相手を思う心を育んでいく役者達の演技力と、人生を考えさせる台詞の数々。 琵琶湖の風景も物語を綺麗に添えていました。監督と脚本の力に脱帽です。 個人的には、ほんの小さな、この場面。 ボーハオママ「妳喜欢他(あなた、彼が好きでしょ)」美津子「ん?」 「(日本語)あなた、チャールズ」「私、チャールズ⁇」 「《我只在乎你:時の流れに身をまかせ》歌う」「あ、テレサテン!」 というやりとりが印象に残った。 言葉が通じなくても、工夫しながら言いたい事を伝えるボーハオママ。 これも“おもてなし”の心、なんだろうな。という事を暗に示しているようで、 私も言葉の通じない人とのやり取りを考えてみようと思わされました。 初日の今日、初回は舞台挨拶があり、監督と3人の出演者が登壇。 皆さん、英語、日本語、中国語が飛び交う撮影現場は 和気あいあいとして楽しかったと振り返りました。 監督は「なぜ、おもてなしをテーマにしたのか?」について、 「日本と台湾の共同制作、話し合ううちに“おもてなし”でいこうと決めた。 日本と台湾のおもてなしは違う、そもそも、おもてなしとは何か、 世界でのおもてなしはどうなのか、色んな国の人に見てもらい、 他者を思う事について、世界中の人に考えてもらいたい」と。 台湾人から見る“おもてなし”感を伝えてくれました。 関西圏への観光誘致がきっかけで始まったこの映画制作。 4月から台湾でも公開するそうです。 台湾の人々の心にどこまで響くか楽しみです。

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