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検察側の罪人 (2018)

監督
原田眞人
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  • みたログ 1.1万

3.75 / 評価:9521件

これぞ原田流、なのか?

  • ねじまき さん
  • 2018年8月29日 23時07分
  • 閲覧数 1066
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

木村拓哉カッコいい。大人の風格があり、俳優としてスクリーンで見る価値のある男だ。オーラが違う。ボソボソと早口で、何言ってんのかわからない所もあったが、それすらカッコいいから不思議。

対する優等生・二宮も、抜群の演技力で木村拓哉と対峙していた。取り調べで相手の「・・パッ!」を取り入れながら巧妙にキレるシーンは特にすごかった。


ただ、それだけではもちろん高評価にはならない。

私は本作に「正義とは何か?」を考えさせられるような内容を期待していた。事実、作中でも「100%の正義はない」というような台詞があった。
しかし、このストーリーではどうみても木村拓哉100%悪、二宮和也100%正義、だ。時代や国や人が変わろうが、木村拓哉の行動が正義になるような世の中にはならないだろう。検察や弁護士が自分の描いたストーリーに固執してしまうのはわかるが、殺人までしてしまったらダメだと思う。計画性もあまり感じられなかったし。
「個人的な怨恨」という設定があることで、脚本が少々散らかってしまっているように感じる。


しかし!
原田眞人監督ファンなら、もしかすると、これこそ原田流、と言うのかもしれない。観客が見たがる話からあえて逸らすような展開。観客を苛立たせる展開。


私は当然、冴えない顔をした国選弁護人の八嶋智人に、エリート検察官の木村拓哉がどんどん追い詰められていくような展開を期待していたのだが、本作では法廷のシーンすらなかった。検察側の罪人である、木村拓哉は裁判には負けたようだが、それ以上追い詰められることもなく、逃げ切った。これでいいのか!?
話の中で、インパール作戦がどうとか変なものをブッ込んでくるのも、原田監督の悪い癖だ。私にはちょっと可笑しかったが。


よく言えば観客に媚びを売らない、肝っ玉のある監督。
悪く言えばちょっと不誠実。
そして、私はそんな原田監督が結構好きなのだ。

否定的な意見も十分理解できるが、私は楽しめました。


公開:2018年
監督:原田眞人(『クライマーズ・ハイ』『日本のいちばん長い日』)
出演:木村拓哉、二宮和也、酒向芳、吉高由里子

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