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マルクス・エンゲルス (2017)

LE JEUNE KARL MARX/THE YOUNG KARL MARX

監督
ラウル・ペック
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3.39 / 評価:134件

邦題の方が本作に相応しい

  • fg9******** さん
  • 2019年3月4日 15時23分
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    • 総合評価
    • ★★★★★

 …あらすじは、横着をして、解説の次のとおりだけでイイだろう。
 『1840年代のヨーロッパ。
 新聞記者のカール・マルクス(アウグスト・ディール)は、産業革命による経済格差が生み出した貧困や不当な労働状況を批判する独自の経済論を唱えるが、過激な言動で新聞が発禁となり、彼はドイツからフランスに向かう。
 パリに行き着いた彼は、紡績工場のオーナーの息子フリードリヒ・エンゲルス(シュテファン・コナルスケ)と出会い、互いの思想に共鳴した二人は新たな労働運動をけん引していく。』
 冒頭、森に落ちている薪を拾い集める貧しい人々が、何者かの襲撃に遭い、窃盗罪で逮捕されてしまうのだった。
 貧しい者と富める者の昔から今も変わらぬ社会の歪の有り様を見せ付けられて愕然とする。
 で、話は本題に入るが、エンゲルスは、紡績工場のオーナーの息子でブルジョア育ちとはチットモ知らなかったな。
 で、自社の紡績工場で働く労働者たちの職場環境を実態調査していくうちに、あまりにも過酷な労働条件に憤りを覚え、父親と訣別してでも労働環境を改善しようと躍起となるのだった。
 そんな頃、カール・マルクスと出会って意気投合し、お互いの思想に共鳴し合って、やがては「共産党宣言」を発行するまでの若き日々が描かれている。
 マルクスの奥さんの出自がブルジョアで、一方のブルジョアのエンゲルスの奥さんは下層階級の生まれというのが好対照をなしていて面白く、どちらの奥さんも旦那の思想に絶大な信頼を寄せているのが如実に伺われて興味深かった。
 偉大なる思想家の陰には、いつだった聡明なる女性の力が潜んでいたという好例だったな。
 後は、小難しい思想を云々するよりも、ただ世の中を良くしたいと願って奔走する2人の熱きエネルギーに主眼を置いている作りにも好感が持てた。
 原題は『THE YOUNG KARL MARX』で、マルクスだけにスポットを浴びせているが、器の広いエンゲルスの存在失くしては「共産党宣言」は完成していないと思われたので、邦題の『マルクス・エンゲルス』の方が本作に相応しいと感じたな……かの有名な「資本論」も全3部の内の第2部と第3部はエンゲルスがマルクスの遺構をもとに書き上げたものらしいのだから……。
 こんなことぐらいしか書くことはないが、エンディングで唐突にボブ・ディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」が流れて、20世紀を代表する人物(チェ・ゲバラ、ケネディ大統領、マンデラ等)の映像が次々と映し出され、時代の節目節目に登場した偉大な革命家たちにも思いを馳せることができる、十分に一見の価値はありの3.2点といったところかな。

 (メモ 総レビュー数:3253件、2019年度83作品目)

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