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マルクス・エンゲルス (2017)

LE JEUNE KARL MARX/THE YOUNG KARL MARX

監督
ラウル・ペック
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3.39 / 評価:134件

秀作

  • bru0 さん
  • 2018年7月10日 4時40分
  • 閲覧数 979
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

若きマルクスとエンゲルスが出会い、「共産党宣言」を書き上げるまでを描く。19世紀から20世紀に絶大な影響を与えたマルクスとエンゲルスを青春映画として描く。題材の選び方も描写も秀逸。全編ヨーロッパロケだが、監督のラウル・ペックはハイチ人。外国を迫真のリアリティをもって描ける監督が出てくるようになった。嬉しいことだ。日本人監督も外国文学を外国人キャストで描くことに挑戦してみればいい。黒人監督としてライアン・クーグラーを宇多丸が持ち上げてるが、まったく良くない。彼は修行不足だ。ラウル・ペックのほうがはるかにインテリジェンスがあり、演出も無駄がない。
冒頭のプルードンの演説会で黒人の聴衆が登場するが彼がペック監督の分身だろう。監督もマルクスに共感するインテリの一人なのだ。

マルクスにルーゲ、シュティルナー、プルードン、バクーニン、クールベ、そしてエンゲルス。左翼のスターがきら星のように出てくるだけで嬉しい。しかもそれに無駄がない。
ケルンからパリへ行き、そこも追われてベルギーのブリュッセルへ移住するマルクスとイェニー。裕福じゃないが楽天的。全体的に学生的な気楽さとくつろぎがあることが批判的知性を軽快にしている。

時代は40年代。マルクスはライン新聞から、エンゲルスはマンチェスターの紡績工場から出発し、パンフレット「共産党宣言」を書き上げる。そして時代は1848年2月革命、3月革命へと続く。
それは91年に始まる現代のグローバル資本主義への叛旗、崩壊の青写真なのか?1815年のナポレオン没落から二月革命までが33年としたら、91年から2018年までは27年。そろそろ矛盾が爆発してもおかしくない。

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