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家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。 (2018)

監督
李闘士男
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3.35 / 評価:1156件

私は探せば必ず、見つかりますから

  • たーちゃん さん
  • 2021年2月19日 20時46分
  • 閲覧数 993
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

加賀美ちえ役の栄倉奈々さん可愛いです。
栄倉奈々さんが可愛いから許されるのであって、他の人ならきっとイラつくと思います。毎日家に帰ると奥さんが死んだフリしているんですよ。最初は笑えたとしても3日目位には、いい加減にしてくれとなると思います。旦那さんの加賀美じゅん役の安田顕さんに2度目という負い目があるのか、このご主人優しいです。
ちえがじゅんと結婚した理由を聞かれた時に「半分こ出来るから」。本心ではないにしろ、こういう奥さんってどうですか?
出会って初めての東京デートの時に、勝手にアイスモナカ屋についていってしまう奇行。あとの「見つけてくれてありがとう」「私は探せば必ずみつかりますから」の伏線に繋がるのですが、どうなんでしょ。

「優しい言葉が人を傷つける」じゅんの同僚佐野壮馬(大谷亮平)の奥さん由美子(野々すみ花)にちえが言う言葉です。それだけ気を使える人なのに自分の旦那には何ででしょう。
あと野々さんって元宝塚の方なんですね。バッティングホームが男前でした。

死んだフリのあとは、コスプレ。
何でこの奥さんはこんな事をしているんでしょう。
「ハッキリ言ってよ。オレ、何が足りない?」じゅんは言います。

ちえは子どもの時に母親が亡くなって父親が元気が無くなった時に、かくれんぼして父親を元気づけた事があって、そこからだと思います。

「苦労を乗り越えた時に夫婦は本当の夫婦になる」父がちえとじゅんに言った言葉です。

「夫婦は毎日一緒にいるから、頑張らなくていいんです」佐野夫婦がじゅんたちの家に来た時、ちえが由美子に言う言葉です。
結婚は所詮他人が一緒になっている事です。分かり合えなくて当たり前。結局は佐野夫婦は別れてしまいます。不妊症が一つの牽引と思われます。

浅野和之の上司・蒲原とじゅんが食事に行った時、自分の食べているものと勝手にじゅんの食べているカレーを取り換えてしまうシーンがありました。意味がわかりません。気持ち悪いです。
でもこの蒲原が今頑張っているのは、奥さんの事を愛しているからだと言うシーンは意外性の中に真実をみました。

夏目漱石はアイラブユーを「月が綺麗ですね」と訳していて、それをちえがじゅんに言い続けた言葉です。

「何で私が死んだフリをしていたのか、わかりますか?」
「それは結婚というのはさ・・・」
風が吹いてきて聞こえません。でもそこにはちえの笑顔がありました。

ラストにじゅんが死んだフリをして知恵を驚かします。
「最悪・・何やってるんですか。今日のご飯はありません!」
そりゃないよなぁとじゅんは思ったでしょう。

夫婦とは何でしょう。この夫婦のように子供のいない夫婦にはどこかこんな空気感があるのではないでしょうか。いつまでも新婚気分ではいられなくなった時の生活になった時の空間の埋め方というところで、必要な感覚のような気がします。子供がいるとそこに子育てという共通課題になるわけですが、そうならない現実を見た時に、佐野夫婦のようになってしまうとも思われます。じゅん自身も以前の奥さんには突然家を出ていかれ、突然帰ってきた時に離婚届を渡された経緯があったわけで、じゅんとちえの間にも子供が出来ていない現実の中でのちえのアイディアだったのではなかったのではないでしょうか。

榮倉さんと安田さんの温かさがとても感じられる作品でした。

演出では効果音と音楽の使い方が上手かったです。

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