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劇場版 誰ガ為のアルケミスト (2019)

監督
河森正治
  • みたいムービー 23
  • みたログ 91

3.94 / 評価:83件

ラスト30分が圧巻で感涙。隠れた意欲作。

  • hts***** さん
  • 2019年6月27日 20時20分
  • 閲覧数 712
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

映画レビュー13作品目、うちアニメ映画のレビューは5作品目です。
 「34歳、男性」。原作のゲームは「未プレイ」。
 ちなみに「ラブライバー」でもあります(それを踏まえて読んで頂ければです)。
 2回鑑賞しました(6月14日、6月22日。いずれもTOHOシネマズ梅田)。

 結論から述べます。

 「根っこは『ファンタジー』で『戦闘アニメ』だけど、メッセージ性の強い『ヒューマンアニメ』の要素を併せ持っている。最初の2分半で、自分のように原作ゲームを知らない人間にも、『アルケミストとは何か』の簡単な説明に充てていることもプラス要素。
 人物や心理の描写を丁寧に描いていて、戦闘ものにありがちなグロテスクさがほとんどないことも大きい。少なくとも『119分』の尺に不足感はないと映る。
 特に圧巻が、『リズベットが勇気を出してカスミを助ける場面』(70分過ぎ)と『ラスト30分、デストルークを倒すための一連の場面』。『感動』と『衝撃』で『涙腺崩壊』になり、自分の中では『嬉しい驚き』でした。

 惜しむらくは、上映館数の少なさ(10館。いわゆる都市部に絞られている)。でも純粋に『1つの映像作品』として意欲作ですので、ミニシアターでアニメ鑑賞と考えるのも一案かもです。
 そして、『鑑賞前にパンフレット購入を強く推奨』。2000円と高いですけど、丁寧に説明されていて、値段分の価値は充分にありますので、鑑賞前にパンフレットを閲読した上で鑑賞するとよりよいと強く思います。

 『生きる勇気』『自分らしさ』『思いやり』『共感の気持ち』。自分はこの映画から4つのことを特に感じましたけど、見たらきっと、何か学び感じることがきっとあるから!と強く伝えたいです。自分のように原作ゲームをしていない人間でも、物語の世界に入っていけるよ!の想いを含めて。」

 通称「タガタメ」。原作はいわゆる「RPGのスマホゲーム」です。
 鑑賞のきっかけは、降幡愛さん(Aqoursのメンバーの一人。愛称「ふりりん」)がリズベット役で出ているからです(黒澤ルビィ以外での降幡さんを、いつかどうしても見たいと思っていたから。しかもスクリーンでの降幡さん、このチャンスを逃したくない)。

 正直述べれば、この種のジャンルの作品は苦手であることもあり、降幡さんが出てなければ、恐らく鑑賞の候補にさえなってなかったかもと。ですので「不安半分」の感覚での鑑賞でしたけど、

 ・最初の2分半での物語の基礎事項的な説明。
 ・主人公(カスミ)の「普通の女の子」感(「無意識的に自分を押し殺している」感の描写を含めて)。
 ・かわいらしいキャラデザ(絵柄)。
 ・「地球風味の料理」の描写。

 これらによって、不安感は(恐らく最初の40分ほどで)吹っ飛んで、物語の世界にすっと入っていけました。

 で、物語中盤で一つのヤマ場がきます。
 カスミが闇に取り込まれて苦しむのですが、リズベットが(自らが闇に取り込まれるかもの危険を顧みずに)勇気を出して身体を伸ばして助ける場面。

 「だって、あなたはもう、私の大事な友達なんだから!」
 ここで1回目の涙腺崩壊。ふりりん補正関係なく、リズベットの勇気に感動。

 この場面もすごかったですけど、ラスト30分はもっとはるかに圧巻だった。
 カスミが、ラスボスのデストルークを倒すための一連の場面になるのですけど、最終的な勝利の過程の描写で、「こうやって描くんだ!」と驚きで。

 リズベットが蘇り(あなたは、私たちにもう一度命をくれた)、カスミが真の力に目覚めて、そして、デストルークの「心の悲しみ」にまるで寄り添うようにして…(さあ、私と翔ぼう!)。
 すごい!すごい!ただ感動で、涙が溢れ出てくる。ラストはもう、心が揺さぶられっぱなしでした。

 実写では表現できない、アニメだからできる表現。
 だからアニメは素晴らしい、こんなにも可能性がある。
 純粋に「1つの映像作品」として、とても心に響く作品です。

 主演の水瀬いのりさんは、シンフォギアとかで存じていて、さすがの熱演ですけど、最大のお目当ての、降幡愛さん。
 こんな演技も高いレベルでできるんだ!と。Aqoursのメンバーの中でも、実は声優として最も成功して欲しいと願うのがふりりんですけど(プロ意識の高さは勿論ですけど、ルビィがいかにテクニックの高さが必要な役かを実感)、本作が、降幡さんがより高く評価されるきっかけになって欲しいと強く感じます。
 (でも「ごめんなさい」のセリフではルビィちゃんが顔を出してる。そこがまたかわいらしくて素敵ですけど。)

 上映館数が10館と少ないのがさびしいですけど、ふりりん推し、ラブライバーは勿論(見たら、ふりりんのよさがきっと伝わるから)、1つの映像作品として素敵なので、見る価値は充分あると思うよと伝えたいです。

 ふりりん、これからの声優としての輝き、楽しみにしているよ。

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