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四月の永い夢 (2018)

監督
中川龍太郎
  • みたいムービー 78
  • みたログ 324

3.46 / 評価:253件

語らないこと

  • wit******** さん
  • 2018年5月13日 17時00分
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

監督自ら舞台挨拶で語っていたように、
この映画のなかでは驚くようなことは何も起こらない。
でも、主人公のはつみさんの心の中では静かにいろいろなことが起こっている。
そしてそれは台詞で語られることなく、
そのときどきの彼女の表情や仕草で示される。
この解釈の余地を残す行間と余韻が、
この映画全体の心地よい雰囲気を形作っている。

楓に勝手に手紙を読まれたとわかったときの、怒りを押し殺すような、でも何事もなかったかのような表情、友人にいつまでもひきずってても仕方ないでしょうといわれたあとの、困ったような照れ隠しのようなはぐらかすような表情、志熊に顔を好きだと言われたときの、うれしいような恥ずかしいような困ったような表情、そしてそのあと一人になって音楽を聴きながらさまざまな思いがあふれ出す振る舞い……、どれも複雑な初海の心のひだを朝倉あきが見事に表現しきっていた。

そしてそれがあるからこそ、後半で彼女が素直に感情を発露させる二つの場面が胸をうつ。一度は、悲しみの発露として。もう一度は、喜びの発露として。

とても静かな映画で、とても地味な映画かもしれないが、
見終わってからこれほどまでに映画の世界から抜け出せないのは本当に久しぶりだったので、思わずレビューしてみた。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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