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詩季織々
2018年8月4日公開

詩季織々

742018年8月4日公開

pii********

3.0

ネタバレMVとしての完成度は高い。次回作に期待

▶総評 3部作としたため、1話約25分程です。一つ一つの作品が深堀りされておらず、全体的に心情描写・説明不足、内容が薄く印象に残りづらいものとなりました。声優の演技力は高く、音楽・主題歌、映像はさすがのクオリティで予告ムービーの出来は非常に素晴らしいです。後は内容がしっかりついてくれば名作を生み出すポテンシャルは感じました。ちなみに3作の内容は一切交錯していません。 ▶ 1話目:食の話  何を伝えたいのかがさっぱりわからない作品でした。主人公の愛するビーフンにまつわる思い出をたどりますが、おばあちゃんとの思い出・近所のビーフン屋2件・ビーフン屋でみた綺麗な女の子、様々なストーリーが交錯どれも主題になっておらずどこにフォーカスを置いてよいか常に定まりませんでした。主人公の悩みの原点もぼんやりとしておりつかみどころがありませんでした。 ▶2話目:衣の話 両親を亡くした姉(モデル)と妹(服飾学生)が支え合っていきます。姉は一流モデルで生活を支え、妹思いの優しい姉ですが、新人の台頭に伴い仕事がうまくまわらなくなっていきます。その姉の再生をえがいていきます。話はよくまとまっていますが、逆に見どころがありません。 生活の基盤である衣の話ですが、主人公は一流のモデルであるため感情移入が難しかった作品です。 ▶3話目:住の話 都市開発が著しい上海ルーラルエリアで暮らす幼馴染の男女3名の物語。 主人公のリモと両想いにあるシャオユのすれ違いを描く作品です。これからも一緒に過ごすと思っていた両名が、高校受験を契機に別々の高校にいきそのときの葛藤とすれ違い、それから人生を振り返ります。 秒速5センチメートルと似通った部分も多々ありますが、それでも上海という発展著しい街で生じる人々の生活や悩みを描いているという点でオリジナリティは感じましたし、ストーリーもまとまっていた。 それだけに、説明・心情描写の不足によりいまいち登場人物の行動原理に共感できずにおわってしまった。しっかり1時間使った描写ならよりよい作品になったのではないでしょうか。 年老いたおばあさんがクッキーの箱を開けようとして、開けられずそれを主人公が代わり開けるシーンはどこか胸にくるものがあり、時代と世代の移り変わりを感じる良いシーンだったと思います。

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