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ペンギン・ハイウェイ (2018)

PENGUIN HIGHWAY

監督
石田祐康
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3.84 / 評価:2221件

アオヤマくん、それはあの頃の幻影

  • arako3222 さん
  • 2020年10月28日 2時10分
  • 閲覧数 344
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

小学四年生アオヤマくんのひと夏の思い出を綴った今作。

この物語でアオヤマくんを取り巻く環境はとても美しく眩しいものでした。
仲のいい家族、親友たちと共に夏休み共同研究、教室でのチェス大会、夏祭り、やたら憎めないいじめっ子、そしてお姉さん。自分が小学四年生の頃経験したこととはだいぶかけ離れているのにもかかわらず、美しい映像と嫌味のない演出が相まって、まるであの頃実際に体験したかのような没入感と多幸感を感じることができました。

理系なお父さんと難しい会話をしたり、夜中にカフェでチェスを興じたり、子供より賢いはずの大人が子供たちの研究に興味津々だったりと、リアルの世界と比べるとちょっと不自然な部分もあったのですが、それもまた物語の根幹をなす哲学的SFファンタジーのテーマとマッチして、ゆったりとした心地いい独特の雰囲気を作り上げていました。

この物語で最も印象に残ったのはやはり主人公アオヤマくん。
勉強、研究熱心でおっぱいが大好きなおませむっつり背伸び少年。
そんな少年がお姉さんと出会い惹かれていく中で発現する事象、それらを探求心を胸に研究し明らかになる新事実、やがて少年はお姉さんと世界を天秤にかけ最後の決断を下す。お姉さんを想う気持ちそれが恋慕であると知ったときお姉さんの姿はなかった。

アオヤマくんの「海」のような何処までも透明な少年の心。ラストシーンの希望に満ち溢れたアオヤマくんの瞳を見たときに自分は動けなくなってしまいました。彼の美しさと自分自身を重ね合わせてしまいひどくセンチメンタルになってしまったのです。そんな心もエンディングテーマ、宇多田ヒカルの「Good Night」がエンドロールとともに優しく溶かし流していく…


アオヤマくん、僕は君みたいに賢い子供ではなかったし、偉い人間にもなれなかった。

ただ、たとえ幻影だとしても
君に会えて本当によかったよ。

ありがとう。

詳細評価

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