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アトランティック・リム (2018)

ATLANTIC RIM 2/ATLANTIC RIM RESURRECTION

監督
ジャレッド・コーン
  • みたいムービー 1
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2.33 / 評価:7件

B級とZ級を分けるもの

  • ivo***** さん
  • 2018年9月4日 4時05分
  • 閲覧数 365
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

アサイラムの映画は『メガシャーク』シリーズ以来の久々の鑑賞。
この制作会社の映画は俗にB級と呼ばれるが、僕の中でB級というのは、最近観たものでいうと「ヘイロー4」とかロシアSFの「アトラクション/制圧」などのレベルのものであって、今作はZ級と呼ばせてもらっている。
とにかくアサイラム映画というのは、ごく普通のカットの切り返しだったり、なにげないセリフだったり、そういうところからして、いかにもとってつけたような悪質さがプンプン臭ってくるのが常なのだ。

メガシャークシリーズと比較しても、一番お金がかかる部分である特撮、CGなどの技術は(爆発のチャチさ以外は)かなり向上している。
音楽制作のクオリティの低さもさほど気にはならない。

では、A級B級とZ級を分けているものは何なのか? と考えると、センス、オリジナリティ、脚本の練り上げ、そして俳優の役作りや演技力、という、実は低予算であっても作り手の努力と才能によってどうにでもなる部分だけのように感じる。
実際のところ大作映画は、才能のある人たちを集めてくるのにたくさんのお金をかけているのだろうが。

例えば、ケガ人を救護するシーンひとつとっても、実際の救命救護についての知識が少しでもあって、それに近づけてリアルにしようという工夫さえあれば、こんな失笑もののシーンにはならないはずなのだ。それは制作費の低さなどほとんど関係ない。
コスチュームやコクピットなどのデザインのダサさも然りである。

コンピュータとCGソフト、音楽制作ソフトの普及・向上によって、低予算でも高品質のコンテンツが生み出されるようになっていながら、大手とインディーズの格差が埋まらず、SF大作は相変わらずディズニー傘下(スターウォーズとマーベル)の天下になっているのはなぜだろうか。
お金よりも、若い作り手の「勉強不足」の方が深刻な問題であると感じる。

アサイラム映画独特のZ級感を愛していて、このダサさが良いんだよ!という人がいるなら、一度じっくり話を聞いてみたい。
もちろん僕もある程度は低IQ映画を愛でる心を持っているからこそ本作に手を伸ばしたのだが。。。

・低予算を決して言い訳にしてはいけないこと。
・パクリは出遅れた感じのダサさしか生み出さないこと。
・そしてダサさを解消するには、オリジナリティを持ち、人が気づきにくい細かな部分まで作り込んでいく必要があること。
・俳優が役作りのために勉強したり体をつくったり、一見無駄に見える努力も、積み重ねることで大きな違いとなって現れること。

(僕の専門は映画ではないが)本作は、これらがいい教訓になる「反面教師映画」として楽しめた。

詳細評価

物語
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