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菊とギロチン (2018)

監督
瀬々敬久
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3.50 / 評価:223件

差別のない自由な社会を作るためには

  • kaz******** さん
  • 2021年6月21日 17時11分
  • 閲覧数 80
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

無政府主義と女相撲がどうやって結合したのか分からなかったが、無政府主義者たちは実在した者のようだ。ただ、彼らの主張する『貧乏も金持ちもない自由で平等な社会』がテロで実現するなど間違っているし、弱者に寄りそう姿勢で映画製作をしてきた瀬々敬久監督作品としては評価できない。
 関東大震災後の日本。軍部が台頭し食料難と閉塞した社会状況の中、調和のとれた社会実現を目指す『ギロチン社』の中濱鐡と古田大二郎は、“玉岩興行”と称する女相撲を見物してその魅力に取りつかれる。やがて、中濱は朝鮮人で大震災で仲間を虐殺された十勝川と仲良くなり、古田は農村出身で亭主の暴力に耐えかねて女相撲に入門した花菊と親しくなる。差別のない自由な社会を築くとして満州に渡った中濱だったが官憲に捕らえられてしまう。一方、古田は爆弾闘争に走り、花菊を連れ戻しに来た亭主を爆弾で負傷させてしまう。主義者たちとの関係を疑い、風紀紊乱を理由に“女相撲”を中止させようとする警察は相撲小屋に突入し・・・・・・・。
 関東大震災後、朝鮮人虐殺に関わった自警団が不気味だ。警察と一体の関係と思っていたが、少し乖離があるようだ。朝鮮人差別をあからさまにしている自警団は朝鮮人の十勝川を拉致し拷問を加える。救出に入った中濱と古田が自警団の分会長に日本刀でまさに斬首されようかとした時、十勝川の『天皇陛下万歳』の叫びに救われるシーンはなんともいいようのない空しさを覚えた。
 『差別のない自由で平等な社会』を唱えるなら、大多数の人が納得する議会制民主主義を通じて実現する『平和革命方式』でありたい。
 冒頭批判のクレジットに記されたように、資本家から分捕った金で酒と女に明け暮れるエセ無政府主義者をなぜ作品にしたのか分からない。

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