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カメラを止めるな!
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カメラを止めるな!

ONE CUT OF THE DEAD

962018年6月23日公開

cyborg_she_loves

3.0

お化け屋敷のお化け

こんな映画だと予想もせずに見た人たちが奇想天外な着想に衝撃を受け、絶賛したのはわかります。  だけど、私が☆4つとか5つとかつけたくなるのは、5回繰り返して見ても飽きない(というか、さらにもう1度見たくなる)ような映画なので、そういう観点で見ている私の評価は、☆3つが限度です。  1度目は、「なるほど、そう来るとは思わなかった」と感心はします。が、ストーリーが全部わかって意外性がなくなった後では、むしろ低予算ゆえの作りの安っぽさばかりが目立ちます。真魚さんの演技力は素晴らしいと思いましたが、他の人たちは全員、失礼ながら、演技してます感満載で白けてしまいます。  ま、言ってみれば、お化け屋敷のお化け的な映画でしょうか。最初に通った時は「ぎゃー」と驚くけど、5回繰り返して通ってもまだ楽しいと思えるものは何もない。  別に、それが悪いと言ってるんじゃないですよ。1回楽しめれば十分というタイプの映画があって悪い理由は何もないんで、だから私も、これがどんな映画かまだ知らない方は、1度はご覧になってみることをお勧めします。  ここに日本映画の底力がある、みたいなこと言われると、ちょっとムカつきますけど。その程度の視野で全部わかったようなこと言わないで欲しい。  むしろ、緊急事態宣言下でこいつのスピンオフ的に作られた「リモート大作戦」が私は秀逸だと思いました。この短編映画のPR動画で真魚さんと秋山ゆずきさんが、子供の笑顔と最後のダンスがよかった、と言ってましたが、まさしく私もそう思いました。この、閉塞感で窒息しそうになる状況の中で、でもやり方次第でこれだけ人はつながれる、ということを見せてくれた意義はすごく大きいと思いました。上田監督が図抜けた才能の持主であることには何の異論もありません。  できれば今後、10回繰り返して見てもさらにもう1回見たくなるような映画を作って欲しいと思いました。

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