コーヒーが冷めないうちに (2018)

原作を知らなかったので作品全体の印象は面白かったです。
泣きに関しては思いっきり没入できなかったこともありジーンとした程度でした。
その原因としてはちょこちょこ気になることがあったからです。
まず音楽や演出に違和感。雰囲気壊しにきます。
作品の軸として有村架純のエピソードがありますが、2人の関係性にも違和感。
急に妊娠まで発展してからも旦那の呼び方がずっと新谷くん。妊娠中なのにコーヒー飲むし全力疾走には心配しかなかった。

あと時間移動のルールで、過去に何をしても現在は変わらないというのに松重さんは手紙持ち帰ってくる。有村架純も未来から子供を過去に飛ばして現在へ派遣するけど、未来から見れば未来の生活が成立してるのに過去に子供飛ばす必要はあるのかな？とか。
タイムパラドックス系は屁理屈こねると難しいので、純粋にファンタジーとして鑑賞するのがいいと思いました。

あと役者陣の演技力が高いので、そのあたりはすごくよかったです。ですがその反面、有村架純の子供役の演技力の弱さが際立ってしまってたました。

4つのエピソードがありますがそれぞれに時間を使いすぎてて全体的に詰め込み感もありました。有村架純のエピソードを主としたかったなら他のエピソードをもっと適当にするかエピソードを減らすべきでした。

これは映画じゃなくて連ドラ向きだったのかとも思いました。
「素敵な選タクシー」のように各話でエピソードを区切りつつ有村架純と伊藤太郎の関係性も高めていけばもっと面白そう。

ここで原作好きの方のレビューを見ると原作はそんなに面白いのかと逆に読みたくなりました！

総評するなら、有村架純の可愛いとこを見たい人にはおすすめです。泣きたい人には他の映画を勧めます。もしかしたら中高生あたりには刺さる作品なのかなー？