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コーヒーが冷めないうちに (2018)

監督
塚原あゆ子
  • みたいムービー 854
  • みたログ 5,050

3.53 / 評価:4289件

人を幸せにすると、それはいつか返ってくる

  • たーちゃん さん
  • 2021年8月20日 20時06分
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

いわゆるタイムトラベルものですが、ルールがあってそれがとても面倒くさい。ですが、これがうまい枷になってストーリーを展開していきます。
「フニクリフニクラ」という喫茶店。ある席に座ってコーヒーを飲むと好きな時間に移動できます。

ルールその一。過去に戻ってどんな事をしても、現実は変わらない。
ルールその二。過去に戻っても、この喫茶店を出ることはできない。
ルールその三。過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ。コーヒーが冷めないうちに飲み干さなければならない。
ルールその四。過去に戻れる席には先客がいる。席に座れるのは、その先客が立った時だけ。
ルールその五。過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない人には会う事ができない。

そこに訪れて「あの日」に帰りたいと願う人々。
幼なじみの彼(林遣都)に思いを伝えられないまま渡米してしまい、思いを伝えたいと思う清川二美子(波瑠)。

妻(薬師丸ひろ子)が病気で記憶を失くしてしまい、記憶を失くす前の彼女の気持ちを確かめたいと願う夫の房木康徳(松重豊)。

実家の旅館の跡継ぎを妹の久美(松本若菜)に押し付けて東京で暮らしている姉の
平井八絵子(吉田羊)。久美は何度となく姉を訪ねて来ますが、隠れて会わないでいた姉。そんな時妹が交通事故で急死してしまい、あの日に帰って妹の話を聞こうとする姉。

上記の条件を知りながらも、どこかで運命を変えたいと皆が思います。
そのルールを伝えながら、それぞれの過去の時間へのコーヒーを淹れるのが
時田数(有村架純)です。

タイムトラベルが出来る席には常に要(石田ゆり子)が座っていて、彼女がトイレに立った時にその席でコーヒーを飲まなければいけないのです。
そしてこの要は幽霊だといいます。コーヒーが冷めないうちにコーヒーを飲み干せなかったため、死んでからもずっとそこに留まり続けているのです。

喫茶店の常連で大学生の新谷亮介(伊藤健太郎)が数と付き合う事になった事で、この喫茶店の秘密を知るようになります。
要は数の母だというのです。そのコーヒーを淹れたのが数だった事から、数は自分のせいで要を幽霊にしてしまったと後悔していました。
要は何故そこに留まってしまったのか。数は過去に戻って母に確認したいと思うのですが、自分でコーヒーを入れてもタイムスリップする事が出来ず、これが出来るのは時田家の女系家族でしかできないというのです。

亮介と数との間に子供が出来たのが分かり、亮介は結婚を望みますが数は自分が幸せになっていいのかが分からなくなり、素直に亮介との結婚を望めないのでした。

そこで亮介は自分が未來に行って、自分たちの子供にコーヒーを淹れさせて過去に戻す事を思いつき、自分たちの子供の「未来」に現代まできてもらい、数にコーヒーを淹れて飲ませます。数はあの日の要に会う事が出来ます。
そして要にコーヒーを飲み干させます。

実は要は過去に行ったのではなく、数の事を心配して未来に行った事などの謎解きがありますが、ここが良くわかりません。自分の死を目の前にした要が数の事が心配でという事などが語られますが、何故コーヒーを飲まなかったのかが良くわかりませんでした。
結果ここでコーヒーを飲み干した要は幽霊にならずに済んだのか。
現代に戻った数の前にも現れる要がいるので、過去は変えられなかったという事だったのでしょうか。結果要は幽霊として居続けるのでしょうか。
ラストの方では要のいない喫茶店が描かれます。

どうして過去に戻る事が出来るのかの部分は大切な事ではありますが、過去に戻る3人のエピソードの部分が魅力的なので、この部分のエピソードだけでも十分にストーリーは展開できると思います。
特に吉田羊さんの男前なサバサバした芝居は本当にこういう方だと思える位、ぴったりとはまっていました。

決まり事の多い作品でしたが、俳優のみなさんの魅力で途中良く分からなくなっても楽しく拝見出来ました。

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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