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ルームロンダリング (2017)

監督
片桐健滋
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  • みたログ 568

3.50 / 評価:439件

孤独を否定する脚本を役者陣が温かく魅せる

  • k39***** さん
  • 2019年10月7日 19時34分
  • 閲覧数 404
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

孤独を否定する。
これは、孤立を煽ることだと思います。

この脚本はある人には温かく、ある人には少々息苦しく、ある人には可もなく不可もない。

親に愛されなくては、と苦しむ人。
親を愛さなくては(もしくは愛されたいと思わなくては)、と苦しむ人。
特に意識してない人。

きっとそんな反応です。

その人にとっての幸せって、違います。
もしこれがシンプルな家族のヒューマンドラマなら、一人の少女のお話なら、そういう家族の在り方なんだね。で良いのですが。

自殺や孤独、のような社会的な部分に介入しようとしてるのが、ちょっとどうなのかなって。

共鳴することも大切だけど、違いを認める事だって共存には必要でしょう。
全体を語るには一方的なんです。

一人の少女の成長物語としては良いんですけど、全体としては不完全燃焼でした。

孤立のない社会ってもっと複雑です。きっと。

しかし役者陣、あとは映像の力なんでしょうか。
オダギリジョーとエライザちゃんの雰囲気、ノスタルジーでちょっと可愛いマンションの部屋の空気感が素晴らしいです。

同級生の少年のキャラクターも良かったです。
これは、脚本の功績もあるように思ってます。
少年とエライザちゃん、シュールで温かい関係性でした。

あとはパンクの兄ちゃん。
これは完全に役者の力のように思います。

明るくて、社交的で、でも自殺してしまうようなどうしようもない孤独を持ってる。
孤独で、自己肯定感が低いから、人にはポジティブになれる。

紙の上だとアーティストと作品の関係にある繊細さ、につきるキャラクターですが
画面においては、そもそもパンクミュージックに居場所を求めた、彼の人生の複雑さがうかがえるようでした。

4人の役者さんに敬意を表して星を贈りたいです。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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