1.0点
本命作品の初回上映時間が昼だったので午前中ぽっかり時間が空いてしまい、丁度近くの映画館で本作が上映されていて時間も丁度よかったので鑑賞。 鑑賞前の予習としてイタリアのローマで好みの女を見たらすぐヤリたがるプレイボーイの男のテオが盲目の女性のエマに恋をするというのを踏まえて観た。 チラシやポスターを観ると若い男と女の話だと思っていたら、上映開始に最初に出て来たスケベ男のテオは40歳の中年男性だったのは予習不足といえど驚かされた。 と、いうことは中年男性と盲目の少女の年の差の恋かと思いきや次にエマが出てきたらさらに驚かされた。彼女も中年女性だったのだ。 チラシやポスターだけを見ると絶対に青年と少女に見えたので自分の勝手な先入観のせいでもあるけどビックリだった。(ポスターマジック恐るべし…) それはさておき、スケベ男と障害のある女性という設定は今更珍しくないので、自分はスケベ男が何故エマに恋したのか?はたまた盲目のエマは何故外観が分からないスケベ男を好きになるのか?その過程がちゃんと説得力のあるものなのか?で今作の評価を決めようと思っていた。 そしてその結果は…期待を見事に裏切ったとんでもない駄作だった。 恋人がいるにも関わらず内緒で他の女とエッチするほどの男がエマに惹かれた理由は結局外観が好みでエッチする事しか頭に無かったのだ。 最初はそんな理由でも次第にエマの内面に惹かれていき最後は本気で好きになるというものならまだよかったのだが、そんな展開は垣間見えずエマとエッチしたいが為に彼女に付き添っていたとしか考えられない。 そこにエマに対する気持ちが真剣であるならば恋人とも別れればいいのにそれもしないし、恋人にエマといるところを見つかってもボランティアでやっていると嘘をつくし、その後スケベ男の家で恋人といるところにエマがインターホンを鳴らしても聞こえないフリをするというクズの最低男だった。 じゃあその反面エマは純粋な女性なのかと思えばその期待も見事に裏切られ、なんとスケベ男と2回目に会った時に自分の方からスケベ男を誘ってエッチしてしまうという淫乱女だった。 そのエマもスケベ男が浮気してたのが発覚した後でも、スケベ男が強引にキスするとまたエッチしてしまうというとどのつまり二人は欲望のままエッチしているだけで、そこに愛や恋なんて言葉は一切浮かばない話の持ってき方に、二人の周りの人々に対するケジメもつけないままエンドクレジットを迎えてしまうという最悪な作品だった。 こういう作品を観てしまうとイタリアという国は少し話せばすぐエッチさせてくれるのか?という誤解を招いてしまうこの酷い作品は、アイドル男を起用してキザ過ぎるセリフを言って女子高生達を興奮させるだけの最近の邦画の恋愛映画の方がまだマシだと思わせてしまう。 こんなに観た事を後悔し観た自分が許せなく作品は久しぶりで、思わず「エマ、そんなにエッチしたいのか?」「え~ま~(エ~マ~)」とダジャレを思いついてしまう程の損失的作品だった。