ここから本文です

ボックストロール (2014)

THE BOXTROLLS

監督
グレアム・アナブル
アンソニー・スタッキ
  • みたいムービー 7
  • みたログ 32

4.25 / 評価:24件

ティム・バートンの進化形!?

  • ookina_haruko_chan さん
  • 2018年4月30日 3時16分
  • 閲覧数 614
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

アカデミー賞やグラミー賞、アニー賞の候補になりながら、日本では公開されていなかったが、「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」のヒットを受けて、今回初公開されたという本作。
ファンタジーっぽい設定といい、日本人好みなのになぜ??と不思議でならないが、今回短期間ながら公開されたのを見ることができて、よかった。

ストップモーションアニメは好きで、ライカの「コララインとボタンの魔女」はよかったのだが、「クボ」は技術的にはすごい!と思いつつ、話にはイマイチ乗れなかった。
本作は、設定もキャラクターも巧みで、ただのファンタジーというより風刺が効いて少し社会派テイストが入っており、ぐいぐい引き込まれる。

エッグスが地下の世界で育てられるさまも可愛らしいが、貴族の娘ウィニーのムチムチ・ぷくぷくした二の腕としかめっ面がとてもキュート。
ボックストロールたちのヘボっぷりもいいけれど、悪者スナッチャーの部下たちのトンチンカンっぷりもまた粋。
チーズが高貴な身分の象徴でもあり、村の大事な検討事項の議題もそっちのけでウィニーの父親はチーズに夢中で、娘の話も聞かない。
一方、チーズを食べると顔が腫れてしまうスナッチャー(アレルギー??)がそうとわかりつつもチーズを追い求めるというちょっと切ないほろ苦さ。

長年拘束されて逆さ吊りにされていたために、トチ狂ってしまった(フリをしてる?)エッグスのお父さんの描写だとか、ボックストロールに育てられて人間の常識を知らないエッグスのパーティでのハジケっぷりだとか、ユーモアを通り越して、エグくてグロいブラックさ。
ティム・バートンにも通じる、外れ者への愛。
「人は変われるんだ!!」という、意外にもまっすぐで強いメッセージ。

何よりもよかったのは、悪者は退治され、一応のハッピーエンドを迎えた後の、エンディング・ロールでスナッチャーの部下二人がボヤくシーン。
彼らがダラダラくっちゃべってる横で、高速で動く(アニメを動かす)人の影。
絶妙なユーモアで、作ってる人の苦労が垣間見えて、キュンとなり、泣きそうになってしまった。
悪者たちも、憎めない感じで、スナッチャーですら、やられて(自滅)しまう時にはなんだか悲しかった。

ラストの音楽も調子っぱずれな感じで大人っぽくてよかった。
「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」とか「ランゴ」を思い起こさせる、明るいダーク・ファンタジー、ぜひもっとちゃんと公開してほしいなぁ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 笑える
  • 楽しい
  • ファンタジー
  • スペクタクル
  • 不思議
  • 不気味
  • 切ない
  • かわいい
  • コミカル
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ