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若い女 (2017)

JEUNE FEMME/MONTPARNASSE BIENVENUE

監督
レオノール・セライユ
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  • みたログ 64

3.44 / 評価:50件

女性が雰囲気を大事にする理由よくがわかる

  • dr.hawk さん
  • 2018年9月15日 22時55分
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

2018.9.15 字幕 テアトル梅田


2017年のフランス映画
原題は『Jeune femme』
アラサー女性が恋人に捨てられ、ひとりパリで奮闘するヒューマンドラマ
監督&脚本はレオノール・セライユ


物語の舞台はフランス・パリ
主人公ポーラ(レティシア・ドッシュ)は31歳の女性で、恋人ジョアキム(グレゴワール・モンサンジョン)は大学時代の教師だった
ポーラを被写体にした写真で名を馳せたジョアキムだったが、一方的に彼女を追い出してしまう

冒頭のシークエンスはジョアキムに追い出された直後、ポーラがドア越しに怒鳴りつけるところである

頭をドアに強く打ち付けたポーラは病院に運ばれ治療を受ける
応対した医師は心の休息が必要だと告げるが、ポーラはお構いなしに病院を抜け出してしまう

彼女はジョアキムの猫を連れ、友人宅、クラブ、安宿、母親宅などを訪れるが、すぐに追い出されてしまう


ある日ポーラは住み込みのベビーシッターの仕事を見つける
嘘を並べ立てたポーラは、大学に通っているといいながら下着店で働く毎日
仕事はそつなくこなすものの、気ままな彼女はどこでも顰蹙を買ってしまうのであった


物語は彼女の行き当たりばったりの生き方が限界に達した時、幸か不幸か「妊娠」が発覚することで大きく動き出す

それまでは自分ひとりで生きてこれたものの、これからはそうは行かない

そこで行われる母との和解は、意外な本音に晒されることになった


都合よく復縁を迫ろうとするジョアキムに妊娠を告げ、彼は惑う
良かれと思って縋るものの、ポーラの中では既に吹っ切れていて、痛烈な言葉を浴びせる

それを「復讐か」と言い放つジョアキムは、最後まで彼女の真意が理解できずにいた


この映画は女性監督ならでは「人生観」に溢れ、その気持ちの移り変わりをきれいにまとめている

ずっと猫と一緒にいるのだが、彼女もまた「猫」そのものに見える

アクセサリーであることを良しとしないポーラは、「退屈」のなかで産まれた自分を卑下することもなく、また母にあたることもしない

このシークエンスは体験談のように思え、女性を知る上でとても興味深いエッセンスであるように感じた


もっともこれだけ自由奔放で感情的な女性は手に余るのが正直なところで、同性ですら嫌悪する部分はあると思う

ほぼ上から目線の彼女は自分本位で、だがその虚勢はとめどない感情の閉塞とともに、予期せぬ方向へと暴発し続ける

コントロールできないものをコントロールしようとするジョアキムと、流れに添うウスマン(スレイマン・セイ・ンディアイ)は女性に対する意識の差だけではないだろう

ジョアキムは瞬間を切り取る人(静止画)で、ウスマンは流れ行く人を傍観する人(動画)であろうか


このふたりの対比が面白く、物語的にはジョアキムを切り捨ててはいるものの、これは監督の好みの問題であろうか


いずれにせよ、男が観て面白いという映画ではなく、人によっては終始イライラするかも知れない

イライラしちゃう人はジョアキムっぽさがあって、大丈夫な人はウスマンっぽいのかも知れません


印象的だったのは「猫を返せ」とジョアキムが言ったあとの猫のショット

「何言うてんねん」と言っているように見えたのがツボだった

連続性のあとの瞬間

このシーンが面白いと感じるのは、猫的な要素があるからかも知れません

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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