2018年8月25日公開

若い女

JEUNE FEMME/MONTPARNASSE BIENVENUE

972018年8月25日公開
若い女
3.4

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(14件)


  • つとみ

    3.0

    巧妙にデザインされてたけど余り面白くは

    赤は、嘘つき、泣き虫、見栄っ張り、血の色でもあり、過去を引きずる色でもある。マイナス面というかネガティブな色。 ポーラが額から血を流す場面から物語は始まり、赤いポーラが自分勝手に暴れまくる前半。 青は、穏やかさ、落ち着き、調和、未来を掴もうとする色でもあり、プラス面やポジティブな色。 後半は次第に青く染まっていくポーラを見ることになる。 ポーラは左右の瞳の色が違うオッドアイだ。赤と青はどちらもポーラの中に存在しているもので、良い面も悪い面も合わせてポーラというわけだ。 そしてポーラは猫でもある。同僚のウスマンに猫の説明をした時に女と同じだと言い返されるシーンからもそれがうかがえる。 ポーラが猫なのではなくて猫がポーラなのか。まあどっちでもいい。要はポーラと猫が同一だということだ。 ここなら好きに鳴いていいと猫を墓地に連れていくが、猫は箱から出ようともしない。自分が羽ばたきたい場所はこんなところではないんだとポーラ自身が嘆いているようで面白い場面だった。 餌をもらえる飼い猫だったポーラが野良猫として生きる方法を模索するストーリーだったなと思う。新しい飼い主を探すように、最初のころ何件か知り合いの家に行ったりして野良としての自覚が足りない赤ポーラとか良くできてた。 詳しく書くとネタバレになってしまうので書けないが、こんな感じで巧妙にデザインされた脚本は確かに素晴らしかったと思う。 しかし、残念なことにそんなに面白くはない。 田舎から出てきてパリに暮らす女性の等身大系作品ってことになるだろうが、フランスでは標準の範囲内なのかもしれないけれど、どうも日本人感覚だとポーラは特殊な人に見えてしまって、つまりポーラに女性という大きな枠を捉えるだけの普遍性がなかった。 これが「全ての女性に」とか大層なものではなかったとしても、主人公ポーラに入れ込むほどの魅力は感じなかったので、やはりノリ切れない。 カンヌの新人監督賞を獲ったようで、そこはさすがに良いシーンなどそれなりにあり納得。 監督で脚本のレオノール・セライユはグレタ・ガーウィグみたいになっていくのかなと感じたりもした。 あと邦題だが、久しぶりにすごく良いと思った。 31歳は若いともいえるし若くないともいえる。相反する赤と青を内包するポーラを表すのにピッタリだし、ポーラの内面が幼かったことも表していてかなり良い。

  • mai********

    3.0

    懸命な彼女

    自由勝手気まま我儘なようでいるけれど ずっと交際していた男性とケンカ別れして いきなり住む場所を無くしてしまったら途方にもくれるだろう。 母親と疎遠。 友人を頼れる状況でもない。 そうなったら口八丁手八丁ででも何とかするしかない。 そういう部分で懸命に居場所を作ろうとしていた彼女の姿は ちょっとプライド高い感じがあるような気もしましたが 憎めるものではないし、『頑張れ!』って応援したくもなりました。 懸命に足掻くヒロインに共感できる部分と もう少し見栄を張らずに…と思う部分とが同居してて でも不思議と憎めない作品に仕上がってるのが良かったです。

  • chu********

    4.0

    そんなに「若い女」ではない(苦笑)。

    31歳。若くはないでしょ。いや、成熟の国おフランスではまだまだ小娘なのか?「若い」というより「幼稚」な気がしました。ポーラの歳を知った時の印象は、ウソ!?これで31歳?! 10年間、裕福な恋人(気鋭のカメラマン)にべったり依存してきたせいか、ポーラの生活力は骨抜きになっています。嘘つき・泣き虫・見栄っぱり…そんな謳い文句がぴったりで、人をイラつかせ、さらにカンシャクが弾けると凄まじくて手に負えません。 恋人に放り出されて、家なし・職なし・金なし・友だちなし。あてどなくパリの街をほっつき歩きますが、「もう自力でどうにかするしかない!」と腹をくくってからは、俄然、見ちがえるように生気があふれてきます。人間、追いつめられると想像以上のチカラが出るのか(笑)。 彼女いわく「退屈して」15、16歳で家を飛び出したようです。15年かけて自分を探し、ずーっと迷子だったのね。絶体絶命の中でつかんだ細いほそ〜い糸で、やっと自分の意志をたぐり寄せました。人生、これからだ! 主演レティシアちゃんの奔放な演技がスゴすぎます。おかげで最初はポーラの傍若無人ぶりにヘキエキしましたが、ミョーに勇気づけられ、帰り道は強気な大股で歩いておりました(笑)。

  • fiv********

    4.0

    面白いかどうか別にカンヌ作品!

    この作品は、面白いかどうか一端横に置いておく。 こんな女を野放しにして置いて良いのか。 キャッチコピーにあるように「泣き虫、嘘つき、見栄っぱり」のこんな女が金も持たず、人の迷惑顧みず生活して行くさまをカメラは追い続ける。 普通、ここまで追い続ければ情がわくのが人情だが、この女にはまったくそんな気にならない。 ただ、この女次は何を仕出かすか最後まで目が離せない。 やはり、カンヌ向けの作品なのだからと納得。

  • fwk********

    4.0

    勝手、気まま、我儘な女だけど憎めない。

    今まで働かずに、男にくっ付いて、のほほんと生きてきた女が、一人パリの街に放り出される。金も住むところも、親身になって助けてくれる友人、身内もいない。 さてどうするか・・・? さして若くもなく、手に職がないノー天気な女の、孤軍奮闘が何とも切なくて、可笑しい。

  • cas********

    3.0

    めっちゃフランス映画

    徹底的にフランス映画だったギャフン。 こっちの読み解く能力が足りないんだろうけど、モノボケみたいに要素だけズラッと並べられたようにしか思えない。 ホントにこんな人がいたら当のフランス人の方がひどくけなしそうな気もするが。 カンヌはやっぱ手ごわい。

  • Dr.Hawk

    3.0

    ネタバレ女性が雰囲気を大事にする理由よくがわかる

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • nn1********

    3.0

    一口寸評

    渋谷で若い女を見てきた、なんて言うと何だか怪しげだが、こちらカンヌの堂々たるカメラドール(新人賞)受賞作である。 ついでに、ヒロイン、ポーラ(レティシア・ドッシュ)は31歳、全然若くない。 恋人の中年写真家にふられ、彼の愛猫と一緒にパリの街をさ迷うポーラの顛末。 この娘、とにかくエキセントリックなのだ。 友人にも母親にも嫌われ、とうとうホームレス状態に。 自分勝手で見栄っ張りで嘘つきで金欠で、とてんで長所無し。 こんな「苦い女」に精神の自由を見るフランス人。 彼女の、自分に真っ正直な生き様に共感するんだろうか? 卒業制作を手直ししたという割には才気を感じたし、女性が一人で生きることの困難さ、遅すぎた自立への覚悟は伝わった。 ポーラ役の女優もなかなか健闘、存在感もあったけど、最後まで彼女を好きになれなかったな。 評価は3.5★。

  • wha********

    3.0

    しゃべり方しか見せ場が少ない

    彼女の破天荒具合を、行動からではなく、しゃべり方で魅せているところが視覚的ではない。 見終わって目をつむり印象に残る視覚的なシーンがいくつあるか。 子供をあやすところや、感情的になって、ガラスを割る所、 実家に帰ってからの階段での取っ組み合い、 男が職場に訪ねて来て、逃げる彼女を引き止めるその背後で黒人の男性が気になって近くをウロウロして心配してる様子、 後半、床に押し倒して抱きしめてくる男から、猫のようにすり抜けるアクションなど数える程度しかない。 後半はよかったですよ、それでも

  • 夢生

    2.0

    ポーラとは絶対に親友になんかなれない

    三十路なのに若い女?それでもって嘘つき、泣き虫、見栄っ張り、やけっぱちというワードもキャッチーだったけど、 仕事ない、お金ない、住む家も、友もなく、誰でもいい誰かに依存しなければ生きていけない女。精神不安定な堕落した自立不能な”痛い女”にしか見えなかった。 ストーリー全体に漂う何かイヤ〜〜な引っかかりは、一言でいうと”シニカル”。タイトルの付け方もそうだし、みんなポーラをどこか嘲けり、冷笑している。 ラストもなんか皮肉な感じ。 このひねくれ具合が作品そのものな感じだった。 こんな、エキセントリックでヒステリックで憎たらしい女性絶対に仲良くなんてなれない。まっぴら御免だ。 フランス映画らしいと言えばそれまでだけど、フランスの風景も淀んで見え、ファッショナブルでもなく、なんかちょっと期待はずれでした。 新進気鋭の若手女流監督脚本作品に期待高めて映画館に向かったのに、ラストまで共感もできないし、いまいち楽しむことができなかった。 これだけ嫌な女ポーラを演じた、レティシア・ドッシュは気になりました。次回作に期待したいです。

  • ********

    4.0

    格差の中で生きる

    2017年。レオノール・セライユ監督。年上のカメラマンに追い出された若い女はパリの路頭に迷うことに。親とは疎遠で友達を少なく行くところはない。それでも持ち前の能天気な明るさで、一緒に連れてきた猫とともになんとか生きていく、という話。 年上のカメラマンとの知識教養の格差、愛の格差。住み込みベビーシッターとしてもぐりこんだブルジョワ家庭とのお金の格差。社会の底辺で生きる彼女はそれでも新しい友人を作り、子どもに愛され、やがてカメラマンの愛も戻ってくる。その時、彼女の選択は。 劇的なドラマ展開があるわけではなく、すばらしいショットがあるわけでもない。能天気なようで、ゴミを片付けたり見知らぬ他人の注意をきちんと守ったりときちんとしている彼女。何者でもない若い女の生きる力が現代女性のある種の表現になっている。

  • illbeback1229

    1.0

    ネタバレ監督が主人公と同性格じゃないと画けない

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • bakeneko

    5.0

    ネタバレみ~つめて オッドアイ♪

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • ali********

    5.0

    パリの人間関係や生活のオモテウラが分かる

    恋人に振られるだけでなく、家や仕事を探すのは意外で、欧米女性はそこまで男に依存しないイメージがありましたが(日本でも最近はそうだ)。私の座右の書の1つ『パリの暮らし方』(トーザン)によれば、別れを宣告するのは女性の方が多いとか。でもフランス男も同様に、日本人より個人主義またはエゴイスティックなのでしょう。 次の居場所を探す過程で、パリの生活風景がいろいろ見れて、興味深いです。昔繰り返し見た名作『緑の光線』(ロメール監督)もそうでした。冷たい人、助けてくれる人が登場する。日本よりは、暖かい社会でしょうか。また主人公は、英国映画『ブリジット・ジョーンズの日記』に似て、多少難ありの人物として設定されていますが、その方が共感が得られるし、(私を含む)多くの観客の参考になります。 上記『パリの暮らし方』によれば、フランスでは、恋人がいないと1人ではレストランにも入りにくい。(1人のときはカフェに行くそうです。)でもあまり必死で次の彼を探すような態度は、賢明で自律的な(?)フランス女性ならとらないはずで、感情と合理性をどうバランスさせるか、見どころですね。こういう場合、イギリス映画なら微妙に展開するが、アメリカ、フランスはハッピーエンドが好きなのですが・・・

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